第5話
◇
「
放課後。靴を履く私にクラスメイトの栞奈が後ろから声を掛けてきた。
今年初めて同じクラスになって、栞奈のほうから声をかけてくれたのがきっかけで友達になった。
そんないつも元気で、ハイテンションの栞奈に笑顔で頷いてみせると、嬉しそうに行こう行こうと、腕を組んできた。
「うひゃー! 暑い! まだ4月なのになにこの日差し! 嫌になっちゃう」
栞奈に引っ張られるように昇降口を出ると、空に向かって栞奈が大きな声で愚痴る。
確かに今年は暑い。照りつける太陽がすでに真夏のようで、目をしかめたくなる。
そんな中、グラウンドでは野球部がノックの練習をしている。その傍らではサッカー部がグランドを走っていた。
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