第2話 最後の晩餐
逸る気持ちを抑え、私は至って冷静であることに努めることを意識した。
『急いては事を仕損じる』
そういう言葉がある。
それにMINEを見る限り、まだ焦る段階ではない。
手早く帰宅の準備を済ませ私は皆に詫びと礼をして帰宅した。
出社時と同様に自宅まで時間がかかるが焦らない。
焦らない。
長い電車の中で冷静でいる為に、いつも読んでいる『腹いっぱい食べたら最強』や『英雄のタネ』とかを読み時間を潰す。
自宅の最寄り駅に到着すると私は速やかに関係各所に連絡を取り、これからのオペレーションを説明し了解を得た。
家に帰り着き、リアルタイムの状況を確認すると、事態はまだまだ余裕があることがわかった。
だが、これからの展開を考え、念には念を入れることに越したことはないので、約束の地の近くに今夜は泊まることにした。
車に荷物を詰め込み出発をした。
車を走らせること30分。
今日の目的地付近に到着した。
まだ余裕がありそうなので、皆で和気あいあいと和やかに晩餐を取った。
これも予感なのだが、この形で取る晩餐は今日が最後だろう。
笑顔溢れる良い時間だった。
今夜の休息地に辿り着き。
準備を進めた。
未だ余裕があるので、本番は明日になるであろう。
その為にも今日は休息を取ることにした。
深夜になり、ほんの少し事態は進んだが、まだまだ余裕はありそうだ。
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