第3話スキルポイントと魔法スキル
蚊との戦いで瀕死の重傷を負った私は倒した食料の蚊を引きずり、危険な湖から少し離れた茂みに身を隠した。
ふーっ、ここまでくれば一安心かな。
やっぱり水は生き物の要だから魔物が集まるのかな? 短時間で二回も襲われちゃったよ。
さ、安全な場所まできたことだし、LVアップ後のステータスを確認してみよっと。
ステータスオープン!
―――――――――――――――――――――
種族:スモールレッサーリザード
ランク:F
LV :3/5
HP :1/9
MP :1/4
攻撃力:4
防御力:5
魔力 :4
素早さ:11
通常スキル
〖鑑定LV1〗〖鱗LV1〗〖気配探知LV1〗
〖思考加速LV1〗〖体当たりLV1〗〖尻尾攻撃LV1〗
耐性スキル
〖物理耐性LV1〗〖酸耐性LV1〗〖毒耐性LV2〗
称号スキル
〖転生者LV――〗〖悪食LV――〗
スキルポイント:120
―――――――――――――――――――――
うわー、瀕死じゃん!
よく勝てたわね私、自分を褒めてあげたいわ。
そんで、相変わらずステータスは低いけど全体的にちょっとずつ上がってる。今はこれでいいかな。
それより気になるのはさっき調べられなかった〖転生者LV――〗とスキルポイントよ。
〖鑑定〗発動!
【〖転生者LV――〗は〖鑑定LV1〗では鑑定できません】
くそっ、LV不足で弾かれた。しゃあない、LVが上がるまでお預けね。
じゃあスキルポイントはどうかな?
〖鑑定〗!
【スキルポイントとは消費してスキルを獲得できるポイントです】
【資質のあるスキルほど少ないポイントで獲得できます】
【獲得可能スキルを表示しますか?】
答えは〖はい〗だ!
私が心で念じると、獲得可能スキル一覧が表示された。
おおっ! 何個か出てきた! 私のスキルポイントが120だからその範囲で取れるスキルが出てきたみたい。
なるほど、スキルを獲得するポイントか、ゲームでよくあるシステムだね。これは強くなるには重要な要素になるわ。
だけど気をつけなきゃならない。私がやってきたゲームではポイントの振り直しができない物もあったからだ。
使えないスキルを選んだらポイントの無駄になるし、さっきの戦闘みたいに自力で獲得できるスキルを選んでも無駄になる。
これはこの先のトカゲ生を左右する選択であると言えるのだ。
どうしよっかなぁ……決めた! 魔法スキルを取るわ!
だって、魔法って前世では使えなかったし憧れがあるんだもん。
使えるならぜひ使ってみたいわ。
さて、なんの魔法を取ろうかな。
〖水魔法〗消費スキルポイント50
〖土魔法〗消費スキルポイント50
〖火魔法〗消費スキルポイント70
〖木魔法〗消費スキルポイント70
〖金魔法〗消費スキルポイント100
今取得可能な魔法関連のスキルはこの五つだね。
これを見るに私は水、土の魔法に資質があって、火、木は普通、金の魔法の資質は少ないみたい。
ってか〖金魔法〗ってなんだ? 卑金属を黄金に変えたりできるのか?
調べてみよっと〖鑑定〗!
【金属の属性とされる魔法。金属を生み出し操る事が可能な魔法です】
へー、金属を操るんだ。いろんな使い道がありそうな魔法だね。
〖木魔法〗ってのも聞かないなぁ。〖鑑定〗!
【植物、風を操る魔法です】
木だから植物はわかるんだけど風も含まれるんだ?
植物を操る自然派魔法使いとかエコだね。
次は魔法スキルについて調べてみようかな。
【魔法LVが上がるごとに習得します】
【魔法の威力は各魔法LVと魔力のステータスによって変動します】
なーほーね。魔法LVが上がれば新しい魔法を覚えて、威力は魔法LVと魔力のステータスで上下すると、大体理解したわ。
さて、どの魔法にしようかなぁ……よし! 〖火魔法〗に決めた!
ポチっとな。
【スキルポイントを消費して〖火魔法LV1〗を取得しました。〖火魔法LV1〗の効果で〖
心の中で〖火魔法〗取得を念じると天の声が聞こえてきた。
これで魔法を使えるようになった……のかな?
実験してみよう。
私はここまで引きずってきた蚊に向けて〖
火力しょぼ……LVも魔力も低いからしゃあなしか。
魔法スキルも取った事だし、次は減ったHPとMPを回復させようかな。
そう考えた私は〖
う~ん……美味しくない。カエルと大差ないわ。
しかも〖鑑定〗してみたらHP回復してなかったし、しゃあない寝るか。さすがに寝れば回復するっしょ。
こうして異世界人外転生した私の初日は終わったのだ。
次の更新予定
転生したらトカゲだった~進化を重ねて最強のドラゴンになれ~ ギッシー @gissy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生したらトカゲだった~進化を重ねて最強のドラゴンになれ~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます