考え事をしていたら、見知らぬ路地に出て、僕は龍のピロピロをもらった
品画十帆
第1話 孤独な少年
六時間目の授業が終わり、僕は一人切りでトボトボと家に帰るところだ。
自分ではそんなことは無いと思っている、ちょっぴり人より
その遅いのをどうしたら良いのか、僕には良く分からない、僕なりに早くしようとしたんだ、少しは早くなったと思う。
これでもだめなら、もう僕に
一緒に帰ってくれなくても、
僕は僕で生きていくだけだ、僕だけの楽しみもあるんだ。
楽しい事を思い
僕はすっごく
それはそうだろう、時間を超える
「うわぁ」と
僕の
でも瞬間移動をしたのは本当の事だ、〈アッ〉と言う間に公園に行けたんだから。
僕はすっごいと思って家に帰っていった、恥ずかしさはどこかへ飛んでいき、感動だけが残ったんだ。
その夜は
ドラゴンを
あれ、ここはどこなんだろう、こんな道は学校と家に間には無かったはずだ。
小さな道の左右には、コケが厚くついている
暗くて
「
そしたら、白い子犬が「わん」と
そこで僕はひらめいた、これはアレだ。
さてはまた瞬間移動をしたんだな、おまけに時間を
それならこの道を
それにこの子犬は〈
白い毛はツヤツヤだし、顔もちょっぴり強そうだ、
僕の手をペロペロとなめるから、お
女の子だったら、ゴメンなさい。
「〈コロボ〉、さあ冒険へ行くぞ。 ついて来い」
「わん」
塀の間を真直ぐに歩いて行くと、僕の前方を
おぉー、これはお宝だよ、
〈コロボ〉はやっぱり〈狼王〉の子供だけはあるな。
残念だけど、黄金虫はちっとも動かなかったけど、僕はまたお腹をワシャワシャとしてあげた、〈コロボ〉はまた「ハァ」「ハァ」と言って喜んでくれたようで、僕もすっごく嬉しい。
また塀の間をズンズンと進んで行くと、おっと、
何か買ってあげたいけど、僕はお金を持っていないんだ。
ちょっとだけ持っていたお金は、お昼休みに「貸せよ」と言われて
「
お店の前を通る時に、
「ごめんなさい。 そうしたいんだけど、お金を持っていないんだよ」
「ふふっ、なに言っているのよ。 お宝を持っているじゃない」
お店のおばさんは、僕が持っている黄金虫に目をつけたらしい、僕はすっごく
本当は持って帰りたかったんだ、だって黄金に光っているカブト虫なんだよ、珍しってもんじゃないと思う、けどなにか買ってあげないとお店が困ると考えて決心したんだ。
こんな場所では、僕の
「坊や、その子には、この恐竜の
「ありがとう」
僕はお店に
僕も一つ金平糖を口に中へ
パチパチと体が
ぷはぁ、
「ふふっ、
「はぁー、そうなんですか。 僕はもう行きますね。 また
「ふふっ、または無いんだよ。 真直ぐに進むのを忘れないでね」
〈また〉は無いか、そう言えばお店のおばさんの足が、一本しか無かったような気もしたな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます