20XX年 12月21日 タイトル『改革』

 わたしはベルのついた中央塔に来ていた。

 この鐘の音に合わせて世界改革が行われる。

 わたしの考えたメッセージをどうか、多くの人に届きますように。


 世界は変わろうとしている。

 それが良い方向なのか、悪い方向なのかは分からない。

 でも人に幻想を見せるのは間違っていると思う。

 偽りの幸福などではない。

 真実の幸福を知りたい。

 これはわたしのエゴでもある。

 みんなはそれを望んでいないのかもしれない。

 それでも考えに考え抜いた結論だ。


 議会が紛糾し怒りが世界を変えようとしている。

 もうこの世界は歯止めがきかない。

 危ない橋を渡ろうとしているのもまた事実だ。

 わたしはパンドラの箱を開けてしまったのかもしれない。

 それでも世界に和あれと信じている。

 人はそんな愚かではない。

 間違ったことを、正すだけの力がある。

 だからわたしは戦う道を選んだ。

 仲間も増えている。

 賛同者の力を受けて、わたしは今ここにいる。

 もうすぐクリスマスだ。

 記念の日にはもってこいなのかもしれない。

 かの有名なイエス=キリストの誕生日と聞く。

 その記念すべき日にわたしは……。

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