20XX年 12月20日 タイトル『再生』
風が吹き荒れる。
爆破され、柱を失ったバベルの電波塔は完全に崩壊。
世界に悪感情が戻ってきた。
今の政治家たちにその火の粉が飛んでいった。
これを書いている人が誰だって?
分からなくていいんじゃない?
だって、もう意味なんてないんだから。
世界は変わった。
あるべき未来を取り戻した。
その先に願ったものがあると信じている。
世界を作るのは人だ。
それは変わりない。
核戦争後、大きな事件が起きなかったのはこの技術があったから。
でも今更よね。
まだ世界は終わっていない。
核戦争でなくなった人々やその遺族は怒りに満ちている。
戦争をなくすための議論を始めた。
政治家の一部にはこのシステムを知っている人がたくさんいたらしい。
それが悪いことと思わない人も大勢いた。
人には自然に生きる意味がある。理由がある。権利がある。
自分はそう思う。
違うか?
そう言い切れる人なんて何人いるのだろう。
弾劾裁判が始まろうとしている。
世界は変わった。
スキアはもう現れない。
自身の身のうちから生じたものは自分で処理しなくてはいけない。
書き換えるなど、あってはならないのだ。
世界中でデモ行進が行われている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます