20XX年 12月11日 タイトル『革新』

 今日は特にスキアの数が多かった。

 まるで人の■■の■がうねり悲鳴をあげているようだった。

 わたしの仮説は正しいかもしれない。

 だが、これを公表しても■■■に消されるだけだ。

 メディアが誤報と報じれば、素直な人々は騙されてしまう。

 突飛な内容は、市民には受け入れられない。

 どうすればいいのだろう?

 わたしはこの仮説を信じている。

 それがこの世界を理解する上で一番しっくりくる。

 正しいかはわからない。

 でも真実には近いと思う。

 わたしにはそう思える。

 人々を恐怖でも、暴力でもなく支配する方法。

 人の文明の進化。

 でもこれは誰も求めやしない。

 当時は人の革新だったのかもしれない。

 これで世界は救われると、信じて浮かれていたのかもしれない。

 過去の負の遺産があるなら、破壊せねばなるまい。

 世界は決して縛られてはいけないのではないだろうか?

 人類は本来、自由であるべきだ。


 ルールは縛るためにあるわけじゃない。

 本来は気分良く生きていくためのルールだ。

 それを忘れてはならない。

 ルールのために人があるんじゃない。人のためにルールがあるんだ。


 この世界に自由が欲しいなら■■■を破壊するしかない。

 こんな非道は許されないのだから。

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