作品における視点の話

虹ノ千々

視点ってむつかしいのだ

 文字を、物語を紡ぐ人なら恐らく最初に浮かぶ疑問。

 そしてネットの海を漁り一人称一視点、三人称一視点や神視点などの知識をボンヤリと身につけ、実際に首を捻りながら自分なりの話を書いていくことでしょう。

 

 かく言う私は基本的に一人称一視点で話を書くことが多いです。

 これはやはりその強みである主人公――語り手の心情を表現するためであり、こればかりは他の視点では出せない味がある、もしくは作品の味を左右する、と思っているためです。


 ――なんて偉そうに語ってますが、実際は一番書きやすいからです。自分は主人公の気持ちになって、周囲で起きている事象を書いていくだけですからね。

 ですがその代わり、主人公の性格に完全に左右されます。

 主人公が寡黙で感情を表に出さないタイプだったり、自我に見えるだけのプログラムを実行するだけのロボットだったりしたら成立しないんじゃないかと。

 それと自分は主人公の中にいるので、主人公が知らない他人の行動・内情は書けません。かと言って視点をコロコロ変えるのは読者に困惑を与えてしまう。

 そこで私は【間幕】を使って主人公以外の気持ちを言葉にしています。

 こうすればメインの語り手はあくまでも主人公になりますからね。強引かもしれませんが。

 

 ――さて、そんな素人の私は基本的に誰かの小説を読むことがありません。部屋にはラノベやらSFやらミステリーやら割と多ジャンルの小説がありますが、ここ数年読まないようにしています。

 これは、ぶっちゃけ読むのが面倒、なんて話ではなく、自分の書き方が引っ張られるからです。クソ雑魚ナメクジです、すみません。


 ただあくまで“基本的に”はであり、たまーに「なろう」やここカクヨムでランキング上位の物に目を通すことがあります。

 そうするとあら不思議、カクヨムはともかく「なろう」は視点や句読点、いわゆる小説のセオリーを知らないであろう作品で溢れています。

 これはユーザー数が桁違いであり、そんなセオリーがなくても面白ければ人気が出るということなんでしょう。

 

 ……話が逸れたので閑話休題。

 えっとなんだっけ、ああそう、視点の話です四天王。


 そんな私ですが、最近とあるSFロボット魔法スキル小説にハマってます。フォローさせてもらってます。ガチ面白いっす。

 というか、かなり衝撃でした。好きなジャンルをチャンプルしながら話の筋が通っていて、三人称一視点で見事に情景や各キャラの行動を表現できているんですよ。その上熱くてグレンラガンやエヴァやリリカルなのはを想像させてくれるとかヤバない? 普通にやってることエグいです。

 ええ、もちろんクソ雑魚ナメクジの私は引っ張られましたよ。今書いてる話が完結したら次は三人称一視点でなんか書いてやろうと。けど話のスケールはそこらの水溜りかそれ以下になりますけどね。なんならテーブルに垂れたお茶かな。


 


 まとめです。

・次は三人称一視点で多キャラ主人公物に挑戦します。

・視点ってむつかしいよね

・プリズムニキすげー


以上、夜勤終わりの底辺リーマンがお送りしました。あ、まだ三十半ばです。おじさんじゃなくてお兄さんだよ。


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作品における視点の話 虹ノ千々 @nizinopapa

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