第4話 会議結果
説明が終わり
「人語を話す魔物か…さらにお前らが死を覚悟し、タイラントボアを瞬殺したとなると……」
「いや、そうであっても肉は持って帰れよ……食べたかった……」後半は声がすぼんでいく。
副マスター
「状況的にも敵意は見られず、会話も可能。しかしながら、S級でも瞬殺される恐れがあることを考え浅いエリアにて定期的な調査のみにしましょう。」
「その際の依頼はA級以上のパーティとする」とマスター。
次に素材だが、ギルド総本部か上級貴族や国に聞かねば価格は決められない。
またギルドは人員も多く、邪な考えを持つやつが出てくるためギルドでは預かれない。
そのため、ギルド長が個人で預かるか
金庫屋に預かるしか出来ない。
金庫屋とは物を預かる仕事を生業としており、過去一度も窃盗などの被害にあったことがない組織である。
また、盗むのを試みた者はいるが
いつのまにかそいつの存在は消えて家族親戚や親しかったやつ諸共いなくなる現象が起きるため、誰も手を出さなくなった。
ただ利用料はそこそこ高い。
風の足跡の面々は少し考え、ギルド長に預けることにした。
そもそも今回の探索においてメインはエリュクシルを見つけるためであり、魔物討伐メインではない。なおかつ命があっただけで幸運すぎた体験をしている。
価値はあったほうがいいが、なくても気持ち的には些細な問題なのだ。
マスター
「総本部もたいした資料は残ってないかもしれないがタイラントボアかどうかも調べとく。」
会議は以上となりカイル達は一階の酒場へといく、一応はエールを頼むが3人とも一口もつけず、一言も話さない。
代金を支払いギルドを後にする。
まーそのエールはゴンザのパーティが勝手に取って飲んだ。
我side
トカゲはやっぱり美味い!
もうちょっと熟した身も好みだが、
若くクセが少ない肉もまた美味い。と思いつつ1時間もかけゆっくりと食べてやった。
トカゲのサイズは
若い個体で市民バスくらい。成長しきった個体になると2階建て(1階駐車場)の某ファミレスのガ◯トくらいになる。
エンシャントトカゲクラスは逆に小さくなり速度が増すため捕まえるのは至難となる。身は少ないしね笑
我は死骸を土魔法の応用で地中深くに埋めて惰眠するため住処に戻る。
地球みたいに遺跡発掘とかの学者がいれば、いずれ発見されるのかもしれないが我の住処周辺にたどり着くまでに間違いなく魔物に食われるだろう。
住処にて惰眠を貪る間に説明すると
銀色の狼型の魔物に名前はない。
つけてくれる親も知り合いもいない。
ある日突然、森に現れ、自身もどういった存在なのかを分からない。
ただ1600年という年月を狩りと惰眠に捧げた。
その間、今回みたいな二足歩行かつ棒持ち魔物と会わなかった。
話せたのは、なんとなくでなんとかなっただけの話で理由も分からないが、考えるべきでもないほど些細。
タイラントボアやプラントディアー、アトラスベアなど多種多様なご飯を食べつつ惰眠。
狩りの最中、ベアウルフという身少なめ集団にもあったが前脚を水平に振って全て始末した。
生き残りがいたとしても我には関係ない。
なぜ魔物の名前が分かるかと?
我は鑑定も出来るのだ。ただし我の鑑定だと自らの鑑定は出来なかった。
川辺に映る自分に対しても試したがダメであった。
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