第2話 ワルママ×マザコン

「副社長、一発どう?」


職場で発注作業をする結月に耳元で声をかける。


「なに?」


振り返りざまにみぞおちを軽く殴られる。


「いっ、一発…」

「うん、キメてあげたけど足りない?」

「あ、ありがとうございます…。」

「いつでもどうぞ?」



それを見ていた金宮ルイさんが笑う。


「ママ…痛いの…」

「知らないよ。足りないんじゃない?」

「ゆづ、ワルママ酷い。」

「よく言うよ。マザコン。」

「ルイ、俺マザコンなの?」

「あたしに男出来たらどうする?」

「引き剥がすよ?絶対認めない。」

「重症だわ」

「ね」


ここで既に嫁姑が結託している。

…でも、幸せだ。。


ルイが居て、結月が居て…。

幸せだ。

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