うちの姫が愛しすぎて

海星

第1話 続く物語

「おはよ」

「おはよ」

「……」

「……」


眩い朝の光がカーテンの隙間から入り込む。


…まだ起きたくない。

隣には可愛い可愛いうちの妻。


「……。」

朝から僕の彼女への愛は止まらない。


寝起き早々抱き寄せて離さない。

なんなら朝の元気な所を押し付けて愛を交わそうと無言で訴える。


休みの日であればその求愛に答えてくれるが、さすがに仕事の時は僕の執拗(しつこ)い腕を剥がして


「店長、起きてー」と布団を剥ぐ。

「副社長、今日は子作り特売日です。」

「…え?特売日?」


ベッドを降りた妻が足を止めて笑う。


「そうだよ。感謝祭。いや、もうなんでもいい。しよ。」

「夜ならいいよ。」

「溜めとけって?」

「その方がきっと何倍も楽しいよ。」


結月が僕に抱き着いてそうあおる。


「じゃあわかった。…キスだけで我慢してやる。」


結月が少し微笑んだのを見て僕は彼女を抱き上げた。そうすると彼女から僕にキスする。


愛が溢れて止まらない。

ずっとそう。

初めて会った日から毎日毎日物語のページめくられて行く様に、結月への思いが増えていく。

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