1/7 インスピレーションは意外なところから


 今日は、宣伝からです。


・『日常キリトリ線』より「第166話 転機は七日」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16818093091743104035


 毎月七日になると、自分が思ったのとは正反対の出来事が起きてしまうある青年。その七日の日も、職場に辿り付けず、連絡も入れられず、大雨に見舞われて、ある喫茶店の中で雨宿りをしていた。そこへ、一人の初老の男性が、向かいに座り、話しかけてきた。

 こちらは、一昨年のKACのテーマ「アンラッキー7」の参加作品でした。KACは毎年皆勤賞を目指しているのですが、このテーマから考えるのに、だいぶ苦心しました。


 毎月七日に、悪いことが起きてしまう主人公が、それを逆手にとって、事件を解決するという流れは思いつきました。ただ、その「悪いこと」が何なのかが中々思いつきません。色々考えてみたのですが、大体が「伊坂さんの作品でやってたじゃん……」と気付いてしまい、行き詰っていました。

 職場で中々思いつかないので(良い創作者は真似しないでね!)、その帰り、車の中で女性シンガーソングライターのヨエコさんのアルバムを聴いていたのですが、その中の一曲「裏目の女」で、「これだ!」と電撃が走りました。


 こちらの曲、おしゃれをしたら逆に大雨になってしまうという、やることなすこと裏目に出てしまうという女性についての歌なんです。それを発展させて、「仕事に行きたいのに、なんやかんやで行けなくなってしまう」という裏目の主人公が誕生しました。

 この出来事を思い返すと、改めて、インスピレーションって不思議だなぁと感じ入ります。例えば、私は、『ピタゴラスイッチ』のプロデューサーの佐藤雅彦さんが好きなんですが、佐藤さんの作品から、何かインスピレーションを得たことはないと思います。私と佐藤さんの考え方は全く違っていて、むしろ共感してしまうヨエコさんの作品から、何かしらのアイディアを得られるのかもしれません。


 とはいえ、色んな考え方を吸収して、自分という受け皿を深めていくのも大切なんだと思いますけれどね。今日も勉強です。では。


















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