12/9 猫は可愛いだけじゃない
私は猫派です。しかし、子供の頃から実家では、猫を飼ったことがありませんでした。
犬は飼っていましたが、それは番犬としてです。昭和堅気の父は、ペットを家族として迎えるのではなく、実用性を重視して、飼育していたのです。
ですが、去年の十月、突然父が子猫をもらってきました。オスの白と茶虎のオス猫で、名前はタマです。……まんまです。
理由は単純。家の軒下に、ネズミが出るようになったから。タマは、軒下にも潜れる、四方を壁と屋根で囲まれた我が家の物干し場で、育てられることになりました。
猫派の私は大喜び。このタマをとても可愛がりました。嚙まれても撫でていました。噛み癖のしつけ方法を教わったので、それは治ましたが。寝ている姿も、猫じゃらしで遊んでいる姿も、窓の外で座って泣いている声も、タマの全部が可愛くてたまらなかったです。
そんなある日、タマが、ネズミを捕まえました。まあ、捕まえてもらうために買い始めたのですが、最初見たときはビビりました。しかも、だいぶ小さい子ネズミで、生きています。タマはそれを食べるわけでもなく、掴んで話し手を繰り返し、もてあそんでいます。
猫の生態として、獲物で遊ぶことを知っていても、見るとまた別の怖さがありました。それから、タマはハンターとして伸びていき、軒下のネズミを全部捕まえると、梁の上に登ってヤモリまで捕まえて、とうとう外に遊びに行ったときには、家の中にネズミを持ち込むようになりました。本末転倒です。
犬はチワワからシェパードまで、種類によって大きさが異なるのに、イエネコがあの大きさなのは、あれ以上大きくなると、人間が狩られてしまうから、という説を聞いたことがあります。まあ、ネットの知識なので半信半疑ですが、タマのハンターっぷりを見ていると、あり得るかもしれないと思ってしまいます。
そんな、猫を飼って初めて知った可愛さと怖さについて書いた、ショートショートがあります。
・「
→https://kakuyomu.jp/works/16818093082547268788
「私」が語る、子供の頃の体験談。妹の様子が、少しずつ可笑しくなっていった。その行動には、どこか猫っぽさがあって……。
こちらも、八月に毎日投稿キャンペーンの時にアップしたホラーショートショートです。「犬はヒトにつき、猫は家につく」っていうよなぁというのが、発想のもとです。
うちのタマは、人についているのか、家についているのか不明ですが、脱走してもちゃんと帰ってきます。雨が降っていても、びしょびしょになって戻ってきます。野性味あふれる子ですが、一歳も過ぎた今、もっと長生きしてほしいです。
……なんだか、半分以上はペット自慢になりました。では。
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