12/10 人外とアウトローにはいくらでも煙草を吸わせても良い(創作上で)


 今回の章題は、私の執筆中の座右の銘みたいなものです。


 喫煙者を書くのが好きです。私自身は、家族に喫煙者が一人もいなくて、どちらかというと、煙草の匂い自体が苦手なタイプなんですが、文章や画面などから見る喫煙のシーンには、心躍る何かがあります。

 しかし、喫煙者に厳しい昨今、現代劇で煙草を吸うシーン自体が、何か説明を入れないと不自然になるのかもしれません。そこで、上記の座右の銘を決めて、喫煙シーンをねじ込んでいきました。


 今回紹介するのも、喫煙シーンがある、というか、ほぼ喫煙シーンだけのこちら。


・「動物園の喫煙所」

https://kakuyomu.jp/works/16818093073450467979


 先輩に連れられて、動物園を尋ねている「俺」。ある檻の前から動かなくなった先輩を置いて、喫煙所へ向かうと、そこには先客の男が一人いた。

 今年のKACのテーマ「箱」から生まれた一作です。それ以前から、「動物園の喫煙所」というタイトルだけは存在していて、「箱」というテーマを見た時にピンときました。たまにある、透明な箱みたいな喫煙所を動物園に入れてみたらどうかと。実際にあるのかは知りませんが。


 さて、本作で登場する黒スーツの方は、他の作品でもちょいちょい出てきてもらっているキャラです。「喫煙するうちの子と言ったらこいつ!」というくらいに、私にとってはお馴染みのひとです。あと、立ち位置と性格的にいろいろと出しやすいというのもあります。

 カクヨムコン参加作で言うと、『日常キリトリ線』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766)にもちょいちょい客演してもらっています。主演作もあります。ぜひ探してほしいです。一五〇話以上の中に紛れていますが。


 なんといいますか、喫煙者のいない環境で育った弊害か、煙草を吸うという行為自体が、「ちょっと悪いこと」みたいな感覚があります。これを読んでいる愛煙家の皆さん、言いすぎだと殴ってもいいですよ。私の顔面はここだぁ!

 煙草を吸うことへのリスク、周囲への弊害などもありますが、昨今の嫌煙活動の過激化を見ると、もうちょっと自由にしても良いじゃないとも思うのも事実です。煙草を吸う人吸わない人、それぞれがのびのびできる世界になるといいですね、と、柄にもなく社会的なことを言って終わります。



















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