12/2 人魚が好き


 創作をしている皆さん。皆さんが、作品の中に、よく登場させてしまうモチーフはありますか?

 キーワードだったり、シチュエーションだったり、動物だったり、食べ物だったりと、それらは人それぞれだと思います。そして、私にもあります。私の場合、それは「人魚」です。


 本当に、やたらと人魚の話を書いてしまいます。異世界ファンタジー物で三作品、ホラーで一作品。同題異話の七月のタイトルで、「人魚と内緒話」というものを決めてしまうほどです。

 なんで「人魚と内緒話」というタイトルになったのか。簡単にまとめますと、「海の日が七月だから、それにちなんだタイトルを→○○と××するというタイトルも使いたい→何かクリーチャーの名前を使いたい」というような経緯です。まあ、色々面倒なプロセスを通りましたが、要するに、「人魚の話が書きたいんだ! 読みたいんだ!」ということです。


 同題異話の「人魚と内緒話」への参加作品も、様々な人魚が集まってきて、とても楽しかったです。まさしく「人魚姫」な可愛らしいものから、日本風の人を食べてしまいそうな恐ろしいもの、さらに変化球で現実的な人魚などなど、「人魚」というイメージをいかに守るか、あるいは逸脱するのか、参加者様の創意工夫が見受けられて、こちらも勉強になりました。

 さて、私も同題異話用に一本書き上げました。今回紹介するのは、そちらです。


・「人魚と内緒話」

https://kakuyomu.jp/works/16818093081260204742


 「俺」が幼稚園児の時に出会った、風変わりな少女・美沙子。七年の付き合いを続けるうちに、「俺」にとって美沙子は大切な人へと変わっていった。

 今年の同題異話は、とある商店街を舞台にした連作短編のイメージで書いているのですが、こちらは商店街内の喫茶店を中心とした「ボーイ・ミーツ・ガール」な現代ファンタジーです。恋愛要素もあります。


 現代もので人魚を出すのは難しいとは思いますが、「まあ、言るものはいるでしょ」くらいのテンションで出てきます。そもそも、この商店街のキャッチコピーが、「なんでもありな商店街」なもので、そこらへんは許容してくれます。多分。

 あんまり意識していなかったと言いますか、タグで表記しているつもりでしたが、若干叙述トリックみたいな話にもなっています。応援コメントで知りました。こういう、意外な要素も楽しんでいただければなぁと思っております。

















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