すれ違いから始まる、二人の恋のお話。

ばななさん

第一話

突然だが、自分には好きな人がいる。


名前は、神崎花蓮。学校一の美少女との呼び声も高い、幼馴染である。


そんな成績優秀、才色兼備、運動神経抜群の彼女と、部活が終わったあと、たまたまバッティングして、なんやかんやで一緒に帰ることになった。


「どう?部活の調子は。」


「ええ、上々よ。だけどまだ、あなたには勝てそうにないわね。」


そう、何を隠そう自分は、陸上の100m走で、全国大会に出場するくらい足が早い。

それ以外に何ができるかって?

…………………まあこの話は置いといて。


「そりゃあ男女で体格差だってあるしさ。」


「でも、現にこの学校で私よりも早いのはあなただけじゃない。」


「まあそうなんだけどさ」


このように、いつも通りの会話をしていく。


やっぱりこんな隣にいて楽しくて落ち着くのは花蓮だけなのだが、あいにく自分は恋愛になると途端にチキンになってしまうようで、なかなか好きと言い出せないのが現状である。


「やっぱり冬は寒いなあ」


「そうね。手袋をつけてないと凍えてしまいそうだわ。」


「でもさあ、冬って空気が澄んでるよな。」


「ええ。空気中の水蒸気の量が夏よりも少なかったり、目に見えないくらい小さな塵の量が少なかったりするらしいわよ。」


「へー、そうなんか。

でもやっぱさ、(冬って)月が綺麗だよな。」


「へっ⁉⁉」


なんか花蓮が顔を真っ赤にしてるぞ。なぜだ。


「あ、あんた、今なんて言った?」


「いやだから、月が綺麗だなって」


「ふ、ふーん。そ、そそそんなに綺麗なのね。」


「ああ。(白玉団子みたいで)美味しそうだし、食べちゃいたいくらいには、な。」

と、満面の笑みでいうと、


「っっ~~~~///」

「そっかあ、そうだったんだ。」

と、花蓮が照れてしまった。

そして花蓮の様子がおかしい。顔を赤くして俯きながらブツブツつぶやいてる。


「まさか海斗も私のことが好きだったなんて…思ってもなかったわ…まさか私の

ヒーローと両想いになれるなんて……(小声」


「花蓮?どうした?なんか言ったか?」


「大丈夫よ。海斗。なんでもないわ。あとこれから私、遠慮しないから。」


え?何に対して?と思ったけどとりあえず


「お、おう。分かった。じゃあまた明日な。」


「ええ。おやすみなさい。」


と会話を終わらせた。








その夜、海斗は母親に「今日花蓮に月が綺麗って言ったら挙動不審になったんだけどなんか知ってる?」と聞いたところ、「やっと孫の顔が見れそうだわ」と言われて、余計こんがらがった海斗であった。




あとがき


初めてカクヨムで小説を書いてみました。

次回は海斗がヒーローの理由、そして花蓮の猛アタックを予定してます。

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すれ違いから始まる、二人の恋のお話。 ばななさん @Shintazawa

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