第六話 仲間との出会い

昨日倒した魔物の魔石や素材を冒険者ギルドに買い取ってもらったところ、結構な額になった

そしてギルドランクがEへと昇格になった

この調子でどんどん上げていきたい


ただそろそろ一緒に冒険をする仲間が欲しい

この世界にはダンジョンと言われる、魔物が多くいるところがあるのだが、1人て入るのはいくら創造魔法があっても心細い


「誰かパーティーを組んでくれる人はいないだろうか?」


そんなことを言っていると1人の女性が二人組の男に絡まれていた


「なあなあ いいだろお姉さん 回復魔法が使える魔法使いなんて滅多にいないんだし、うちに来てくれよ な?」


誘っている…というよりも高圧的に脅していると言った方が近いかもしれない


「うちはBランクのギルド員も多いしいい提案だと思うんだけど?」


「何度も言いますけど、私はあなたたちのパーティーに入るつまりはありません!」


そういうと女性はその場から立ち去ろうとしていた すると男たちが行手を阻む


「俺らがここまで頼んでるのに断るのか?

あ?」


だんだん男たちの表情が険しいものへと変わる


そこへ俺が割って入る


「いい大人が二人して絡んでカッコ悪いですよ」


「あ? なんだと 誰だテメェは 入ってくんじゃねえよ!」


「いやどう見ても女の人嫌がってるでしょ それ」


「駆け出しの冒険者が口挟んでくんじゃねぇ!」


そういうと1人の男が殴りかかってきた

あまりにも乱暴がすぎるだろ


俺は男に一つの魔法をかける


「重力魔法 発動」


すると男はその場で動けなくなり、だんだん立っているのも難しくなって来たようだ


この魔法は付与魔法の応用で相手に通常よりも重くした重力を付与すると言ったものだ


「な…なんだこれ!?」


「次からはこんなことしないでくださいよ」


そう言って俺は、女性を連れてその場から立ち去った


「あ、あの! ありがとうございました」


「いえ それよりも怪我などは無さそうでよかったです」


「あなたも冒険者なんですか?」


「ええ ついこないだ登録したばかりのEランクですが」


「Eランクなんですか!? あんな魔法BかA級の魔法ですよ!?」


そ、そうだったのか 次からはあまり目立つ魔法の使用はなるべく避けよう


「それで、あなたはパーティーは組んでいるんですか?」


「いえ 誰かいないものかと探してまして」


「それなら、助けてくれたお礼として私が入りましょうか? ただ、回復魔法なので戦闘面は期待できないですが…」


「いいんですか!? それなら是非」


これは思いもよらないことだ だがメンバーを確保できたのはありがたいな


「では改めて自己紹介を

私の名前はアリス・ランド、Aランクの冒険者です よろしくお願いします」


Aランク!? これはすごい人が来てくれたな


「俺の名前は 鈴木 隼人 ハヤト、と読んでくれて構わない Eランクだ よろしく」


この世界に来てから初めての仲間ができた

これからも楽しくなりそうだ


ちなみに、宿の部屋は2人別々にしてもらった

2人部屋にしようとしたら流石に…恥ずかしがられた

























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る