第二話 初めての世界
「う…」
澄んだ青空の下、俺は目を覚ました
「そうか…俺」
どうやら本当に異世界に来れたようだ
「… まずは、この辺りを探索してみるか」
とりあえず、人を見つけたいな 出来ることなら都市的なものを見つけておきたい
というか、自分の覚えてる魔法やスキルはどこで確認するんだ?
とりあえず、ありがちなやつでも言ってみるか…
「ステータス、オープン!」
その途端、目の前に何かが浮かび上がった
「うわっ!」
これがステータスか… 本当にこれで出るとは思わなかった
一番上には…自分のレベルだろうか?
大きくLv1と表示されている
魔法、と出ているところを押してみると創造魔法Lv1と大きく表示される
そしてその下にファイアボールLv1と書かれている
今はまだこの二つしかないがこれからどんどん増えていくということか
そして、経験に応じてこのLvってやつが上がっていくのか
「ん?」
ステータス画面を見ていると横にあった茂みから音がして、青いスライムらしき魔物が飛び出してきた
俺は驚き飛び退いた ………ただ
「なんか…リアルで見ると結構かわいいな…」
いくら可愛いとはいえ魔物は魔物だ
油断はよくない とりあえず何歩か下がって距離を取る
スライムに向かって手を向けて、意識を集中させる
「ファイアボール!」
手から飛び出た火球はスライムに直撃した
ファイアボールが直撃したスライムはそのまま動かなくなり消えていった
「はぁー」
俺はその場に座り込んだ
派手に戦ったわけではないのだが初めてなのでとても疲れた
「そういえば…ステータスはどうなったんだ」
俺はステータス画面を開いてみる
すると一番上にある自分のLvが1から2になっていた
魔法のところも見てみるとファイアボールのLvも2に上がっていた
最初だから結構簡単に上がるな…
「きゃー!」
少し遠くから、誰かの悲鳴が聞こえてきた
走って行ってみると、女性の商人? だろうか
荷物を詰んだ馬車が3体のゴブリンに襲われていた
助けなければ 俺は反射的にそう思った
しかし、今の俺にあの数を倒せるのか?
ならば、新しい魔法を作つてみるしかない
頭の中で素早く意識を集中させる
そして、1番手前にいたゴブリンに向かって魔法を発動する
「雷矢(サンダーアロー)!」
すると魔法が当たったゴブリンが倒れた
残りのゴブリンがこちらに気づき向かってくる
俺は急いで魔法を発動する
「ファイアボール! サンダーアロー!」
残り2体のゴブリンも無事に倒すことができた
初めて複数体の戦ったため、かなり緊張した
「大丈夫ですか?」
俺は襲われていた女性に声をかける
「助けていただいて本当にありがとうございます 私はこの先の街をで店を営んでいるものです」
「この先に街があるんですか!」
「ええ かなり大きな都市ですよ
よかったら助けてくれたお礼に、乗って行きませんか?」
「いいんですか?」
「ええ あなたは私の命の恩人ですから」
「それならば、ご一緒させていただきます」
これはかなり好都合だ まさか街まで連れて行ってもらえるとは
やはり人助けはしてみるものだな
俺は後ろに乗り込んだ
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