ランニング47:ピージャの事情

 プロティアさんの話は、ピージャの輿入れ時期についても及びました。ここら辺は、イドルやマーシナ王国の皆さんとも似通った心情があるのでしょう。


「それから、ピージャの輿入れに関しても、なるべく早める必要があります。ジョーヌ大公領とデモント選定侯領を併せて、カケル様の領地とする準備も並行して進めておきますが、最短で半年近くはかかるでしょう」

「焦らないで大丈夫ですよ。お嫁さん候補達とも話し合った結論だと、一ヶ月以内にはポーラとリーディアと挙式して、イドルは一年後くらいになるから、その中間くらいのどこかで、エフィシェナとピージャとも式を挙げるのが良いんじゃ無いかってなったんだけど、どうかな?」

「そうですね。およそ半年後であれば、国内の各貴族に、土地枯れと食料不足を解決して頂いた救い主としてのカケル様の功績を周知し、新たな選定侯として立てられた事を納得させる事も出来ましょう。

 ピージャもそれで良いですね?」

「アルフラックの娘の一人と同時に輿入れというのは微妙な思いも湧き起こるものの、そちらはまだ飲み込めますが、挙式前から侍る事は可能でしょうか?」

「・・・まあ、エフィシェナはリーディアの侍女というか護衛としても働いてもらってるから、侍る事自体は可能と言えば可能かもだけど、エフィシェナともまだそういう事はしてないし、たぶん式を挙げるまでは待ってもらうことになると思うけど」


 ピージャさんはチラリと皇帝であるプロティアさんの顔色を伺い、微かに頷かれたのを見て、ぼくを強い眼差しで見つめながら言いました。


「恐れながら申し上げます。カケル様は、掛け値なしに、今代から末代に至るまで、この大陸全土を救われた大英雄として扱われ謡われ続ける方になります。梟雄とも称されるアルフラックとは比べるべくもありませんがそれは脇に置きます。

 私は、この大陸では最大の版図を治めるドースデン帝国を代表して、あなたに嫁ぐ者です。旧ラルクロッハ帝国唯一の末裔でもあります。あなたが血や銘に拘らないのは美徳でもあるのでしょうけれど、ドースデン帝国にも最低限守られねばならぬ体面というものがあります」

「それでも、最初に結婚するのはポーラとリーディアと決めてあるし、そこは譲れないし、ピージャさんが嫁いできても他のお嫁さん達を差し置いて一人だけ特別扱いには出来ないよ。もしそうして欲しいって言うのなら、こないだも言った通り、この話が無かった事になるだけだけど?」

「それは忘れておりませんし、私だけを特別扱いして欲しいと、一番贔屓にして欲しいとお願いするつもりはありません。もちろん、輿入れした後に贔屓して欲しいと願いはするでしょうけど、他の皆様やあなたとの関係を壊すような振る舞いをするつもりも毛頭ありません」

「じゃあ、具体的にどうして欲しいの?」

「先日、ドースデン選定侯という困った存在についてお話しがあったかと思いますが、あれの手が届かない所に参りたいのです。一日でも早く」

「そんなに状況が悪化しているの?」

「カケル様の噂が、旧ドースデン王国領にも届き始めたのでしょうね。そして先日、皇帝陛下より直々に、私のカケル様への輿入れについて伝えられたあの者は納得がいかず、私と話をさせろと言い張って私は拒絶したのに腹を立てて、帝都に向かっている最中です・・・」


 ぼくは思わずこの国の最高権力者である筈のプロティアさんに視線を向けましたが、重いため息を吐きながら両手で頭を抱えていました。


「こないだも聞きましたけど、もうどうにかするしか無いのでは?」

「先日も申し上げた通り、代わりがいないのです」

「我儘言い続けるなら、選定侯の地位を取り上げて代官を置いて、その人に選定侯を任せるか、次代の皇帝の臣下から選ぶ事にすると脅すとかじゃ駄目なんですか?」

「似たような事は言ってきたのですが、それでも自分なら最終的には見逃してもらえると思い上がっているようでして」

「側から話を聞いてる限りだと、そうやって甘やかされてきたから、今みたいになってしまっているのでは?」

「耳に痛い話ですが、その通りなのでしょうね」

「プロティア様。そんなディトラートが、カケル様の為そうとされている偉業を聞けば、逆上し、剽窃でもなんでも流して、その地位を奪い取ろうとする筈です。私の将来の夫という立場を含めて」

「有り得ない話ではないでしょうね」

「それほどの偉業を為した者ならば、当然帝位も狙っている筈だと、危険分子だと貴族達に触れて周り、カケル様から得られるだけの物を奪い取った後は排除に動く事が容易に想像できます」

「つまり、そんなのと関わり合いになりたく無いから、ぼくのところに逃げて来たいって事?」

「その通りでございます。現在の皇帝陛下を含めて、どうしてもディトラート殿には態度が甘くなってしまっているので」

「うーん、確かにぼくもそんな人と会いたくないし、関わり合いになりたくないかな。名ばかりの地位をもらった後なら、接触を避けられない機会は出て来るだろうし。言い掛かりも付けられ続けるだろうし、なんならデモント教徒達を焚き付けて自分の味方にする事くらいはやってきておかしく無いだろうし」

「十分に有り得ます。プロティア様、ご決断下さい。血縁を失わない為に、国全体の将来を失うのかどうかを」


 プロティアさんは、まだしばらくじっと考え込んだ後、顔を上げると、ぼくに問いかけてきました。


「カケル殿には、この帝国を支配したいとか、皇帝になりたいといった野心は無いという認識でおりますが、相違無いでしょうか?」

「間違い無いよ。大公とか選定侯の領地だって、受け取っておかないとタダ働きになってしまって、それはそれで大きな問題になるって言われてるから受け取る事にしただけだし」

「ありがとうございます。それでは、ディトラートには、この帝城に来た時に最後の機会を与えます。そこで諦めて思い直せば選定侯の地位は当面与えますが、何かやらかせば即座に地位から外し、将来生まれるであろう縁者から替わりの者を立てます。それまでは代官でも務まるでしょう」

「私もその場に立ち合わなくてはならないのでしょうか?」

「万が一の事態も避ける為に、居合わせない方が良いでしょうね」

「カケル様の元に身を寄せておく訳にはいきませんか?」

「一時的にというのは可能かも知れませんが、あなたが先程言った通り、帝国を代表して嫁ぐのであれば、望ましくは無いでしょうね。あなたはラルクロッハ帝国の末裔でもありますが、私の養女となり、私の娘としてカケル殿に嫁ぐ事になるのですから」


 ピージャさんは、それでもなんとかして避難しておきたいのか、ぼくに助けを求めるように視線を送ってきていたのですが、プロティアさんの方を見ると左右に首を振っていたので駄目って事ですね。

 だから、両者が納得するような妥協案を提示する事にしました。


「ぼくがポーラの旦那さんになるってのはどこからか耳にしてるでしょうから、そのぼくとピージャさんを護衛する時にポーラの眷属を回してもらう、くらいは警戒してておかしく有りません。ぼくならそのディトラートを探し出して監視下に置く事も出来るので、それはこの後すぐにでもやっておきます。

 それとは別に、ピージャさんには護衛を付けておきますよ。もしぼくを信用できるというのなら、プロティアさんやヴィヴラ君にも。ピージャは配偶者と狙われてるとしても、簒奪を企んでるなら、お二人も違う意味で狙われていて当然でしょうから」

「ぼくは、カケルさんを信じます!」

「ありがとうね、ヴィヴラ君。プロティアさんはどうしますか?」

「その護衛というのがどういう存在になるのか、予め教えて頂く事はできますか?」

「いいですよ」


 一応、これはトップシークレットとしたかったので、実際に護衛を付けられる対象となる三人とぼくだけにしてもらって、防音などの結界も張ってもらってから伝えました。

 それから鉱山ダンジョンへと転移。ダンジョン・コアに触れて目的の魔物を設計したら、クリスタル・ゴーレムの中ボスの所に行って体躯をいくらか分けてもらいました。ワルギリィさんへの報酬分に関してはイルキハに着任してもらってからでいいかな。

 材料を元にダンジョン・コアに触れながら目的の魔物を3体創造したら、ドースデンの帝城へとトンボ帰り。いつもの様に、いろんなスキルの再使用に必要な条件を満たす事は忘れません。最も確かな保険ですからね。

 帰りがけのお駄賃的に、忘れない内に、サーチスキルも使って移動途中のディトラートさん一行を見つけて、ポーラの眷属の皆さんに監視も頼んでおきました。


 ちょっとした寄り道をしても一時間ちょっとで戻ってきたぼくに向ける視線は相変わらず微妙なものを含んでいましたが、お土産として、護衛として創った、ミニチュアサイズのゴーレムを三人に渡しておきました。外見はとてもそう見えないのがポイントの一つです。


「これがゴーレムですか?」

「普段はアクセサリとして身につけられた方が気付かれにくいでしょ。そのままでも、敵対的な魔法を防ぐ護符として機能もするし、何かあった時にぼくに伝わるようになってるから」

「しかし、こんなに小さくては、武装した兵士などの集団に抗えるのでしょうか?」

「その大元になったクリスタル・ゴーレムはダンジョンの中ボスでね。鋼鉄なんかの武器では傷一つ付けられず、どんな魔法も跳ね返して、しかも動きはどんなに鍛えた歴戦の兵士よりも早く力強かったりするんだけど、サイズが違うだけで性能はそのままだよ」

「わかりました。カケル様が私達の為に用意して下さった物ですもの。信じます。が、この場で構いませんので、ほんの僅かでも、二人きりの時間を頂けませんか?」


 ピージャさんが懇願してきたので、プロティアさんとヴィヴラ君は結界の外に一旦出ました。


「二人きりになって、どんな話を?」

「あまり時間はかけられませんので手短に。プロティア皇帝陛下がディトラート殿下を処分できないのは、かつてプロティア様の親友でもあった従姉妹の方が、プロティア様やヴィヴラ様の母君を守る為に亡くなられて、その直前に、その方の孫であったまだ幼かったディトラート殿下の面倒を見る事を誓われたからだと聞いております。皇帝位とまでは行かずとも、平民には落とさず、残された数少ないドースデン王国王家の血筋に相応しい待遇を与えると」

「そんな約束を律儀に守っているのなら、仕方無いのかな。とはいえ、そのせいでピージャさんが犠牲になって良い訳も無いんだけど」

「はい。その通りなのでございます。本当なら、ディトラート殿下の手が絶対的に届かないどこかへと連れ去って頂きたかったのですが、最後の機会を与えて判断したいという皇帝陛下のお気持ちも察せます。という事で、この場で、私があなたの婚約者だという契りを交わしては頂けませんか?」

「契りって、どんなのを、この場で?」

「私の唯一の夫となり、私を娶る事を誓い、私と口付けを交わして下さいませ。それで契りとして成立します」

「ええと、それで他のみんなと結婚できなくなったりとかしないよね?もし知らされてなかった酷い事が起きたりしたら、ぼくはこの国の人に何をするか分からなくなるよ?ピージャ自身に対しても」

「私はそこまでの愚物ではございません。これは魔除けの様な行為でございます」

「魔除けというか、好まざる誰かを遠ざけたい誰かを寄せ付けたくない口実を作っておきたいだけなんだろうけど、マッキー、どう思う?」


 ぼくの服の裾の影から姿を現したマッキーにピージャは少しだけ驚いたものの取り乱しはしませんでした。ぼくが影の中にポーラの複数の眷属を待機させている事は伝えてあったので。

 マッキーは、結界に覆われた場や、ピージャの服装や様子などを観察した後、ピージャに問いかけました。


「汝、カケル様と結ばれる事を望む者よ。カケル様や、カケル様が大切に思われる方々に仇なす事は無いと誓えるか?」

「誓えます」

「汝の身命を懸けて誓えるか?」

「誓えます」

「・・・カケル様、大丈夫そうではありますが、最終的な判断はお任せします」


 マッキーは最終的な判断は託してきました。当然といえば当然ですね。結婚するのはマッキーでなくて、ぼくなのですから。

 ぼくを真正面から見つめ続けているピージャの眼差しは、これ以上無いくらいに真剣でした。ここでぼくと形式上でも契りを交わしておけるかどうかで、彼女の人生がまるきり違う筋道を辿ってしまうというなら、真剣にならざるを得ないんでしょうけど、それでも、ポーラやリーディアやイドルやエフィシェナやリル達の誰とも違う固い決意の様なものを感じました。


 なので、揶揄するつもりは無かったけれど、ちょっと変化球ぽい返し方をしてみました。


「ピージャさんは、自分を取り巻く状況から与えられた選択肢の中でも、まだマシと思えるぼくを選んだんだよね?」

「・・・いじめないで下さいませ。あなたと初めてお会いした時の私めは、まだ覚悟が決まっていなかったのでございます」

「そこだよ。ピージャさんは、その覚悟を決めたから、ぼくと一緒になろうとしてる。他のお嫁さん候補達にも似たようなところはあるにせよ、それでも、ぼくを好きになろうとしてくれてる部分との比重で言うと、ピージャさんはその覚悟の割合がずっと重いと思う。覚悟だけで一緒になれたとしても、なんとなくな夫婦としてやっていけるかも知れない。でもそれで、本当にピージャさんが幸せになれるのか、ぼくは疑問なんだけど」

「・・・・・」

「例えばだけど、エフィシェナにしても、リルにしても、会ってからの日も浅いし、接した機会もそう多く無いから、そこまでまだ思い入れはないけど、彼女達は、ぼくと打ち解けよう、近づこうという意思が感じられるんだよね。とりあえずの避難先としての結婚相手として最適という見方は彼女達にもあったとしても」

「私にも、彼女達の様に、媚び諂えと?」

「彼女達もそんなあからさまな事はしてきてないし、ぼくも求めてないから安心して。ぼくが、あなたに心配してることは、たぶん一つしか無くて、究極的には、それしか大事じゃないと思う。少なくともぼくにとっては」

「それは一体何でしょうか?」

「ぼくを好きになれそう?夫として敬うとか、妻として振る舞うとかは、誰にも言われなくてもこなしてくれそうだけど、そういう夫婦って、きっとどこかで破綻しないかな」


 社会的な立場が弱い女性達が、経済的基盤の強さを配偶者に求めることは、ラノベに限らず良くある話でした。妊娠して出産し育児する間は働きに出られなくなったりするのですから、当然の事でしょう。でも、ピージャの場合は、悪く言えばその打算だけで、ぼくを結婚相手に選んでて、それは彼女の立場からすれば別に良し悪しで言われる筋合いの無い判断でもあるのでしょうけど、それで彼女が本当に幸せになれるのか、ぼくにはわかりませんでした。


 しばし悩んでいたピージャは、ぼくに再び向き合うと言いました。


「・・・言い訳をさせて頂けるのであれば、私には、誰かを好きになる自由を許されてはおりませんでした。戦乱を勝ち抜いたドースデンに拾って保護して頂いた身です。いずれ、ドースデンに指定された相手と有無を言わさずつがわされる定めと諦めてもいましたから」

「でも、ぼくと会った時は、はっきりと失望していたよね」

「まだ見ぬ英雄の姿を妄想の中で盛りに盛って勝手に失望していただけの小娘の愚かさだと嘲笑して下さい。実際問題、私以外にも、あなたに相応しいと名乗りを上げるだろう貴族女子は大陸中に数え切れぬほどいるでしょうけれど、吟遊詩人の歌でも表現し切れないだろうあなたの功績と姿とを結びつけられる者は少ないでしょう」

「イメージというか妄想が先に膨らんでしまうのは仕方ないだろうね」

「慰めのお言葉ありがとうございます。それで、私があなたを好きになれるかどうかについてですが、あなたの約定を頂ければ、私の全身全霊を懸けて、そうなれるよう努める事を誓います」

「とにもかくにも、まず安心させて欲しいって事?」

「今にも沈みそうな船に乗り込んだり、崩れかけの橋を渡ろうとしたり、しっかりしていない土台の上に家を築こうとする者はいないでしょう。私の場合、その支えになるのが約定であり、ほんの小さな契りであるのです。あなたを縛るものではなく、私を守るためのものです」


 これ以上は無理だろうなと痛感しました。

 元の世界の学校の生徒同士みたいな対等な関係は、ここではほとんど望むべくも無いし、ぼくがこの世界の神様から託された能力と役割からすれば、相手にとって無理な注文に過ぎないんだな、と。ピージャの場合は、その生い立ちや、背後にドースデン帝国そのものの今後を負わされる立場になるのですから、単純な人の数から言っても、ポーラとリーディアとイドル達のそれとを合わせても到底足りないくらいになるのでしょう。


 ぼくが言質を与えるのを躊躇ってるのだと感じたらしいピージャは泣き出してしまったので、ちょっとだけ慌てました。別に、彼女を虐めて、泣かしたかった訳では無かったからです。

 彼女の手にぼくの手を重ねて謝罪しました。


「ごめんね。最初に言った通り、あなたを娶り、あなたの夫となる事は誓えるよ。でもね、それはお互いになんだ。ピージャがさっき言った通り、しっかりしていない土台の上に家を築こうとは、ぼくも思わない。夫婦関係ってお互いに築き上げるものだと思うから。ぼくの場合、お嫁さんがたくさんいて大変だとは思うけど、それでもいい?」

「はい。私もあなたを好きになれる様に努めます」

「じゃあ、これからよろしくね、ピージャ」


 ぼくは軽く彼女を抱きしめて、唇を重ねて、抱擁を解きました。

 ピージャは自分の唇に触れながらまた涙を流していましたが、さっきまでとはその理由が違った様です。悲しそうではなく、嬉しそうに泣いていたから。


 それからはまたいくつかのことについてプロティアさん達と話し合ってから、また二日後くらいに訪れる約束をして、別れ際にはまたピージャとハグとキスをしてから帝都を離れました。


 さて。時間的にはまだお昼過ぎくらいで、どこかのダンジョンを制覇することも出来そうだったのですが、いったんその前に、先日は後回しにしたままだった墳墓のダンジョンのスフィンクスのところに行っておく事にしました。

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