第5話

まだ少し肌寒い朝。




目を開けると見慣れた天井。

見慣れてて嫌いな部屋の天井だ。



時計を確認すれば朝の4時半。

眠れないのはいつものこと。


ベットから出て、出かける準備をして家を出た。




外はまだ薄暗くて、少しずつ明るくなってきたころ。




こんな時間に外に出てもやってる店もなければ学校も空いてないから暇になる。

でもあの家にいるよりはマシだ。







向かう先は公園。


いろんな店が立ち並ぶ繁華街から少し離れた場所にあるその公園は、俺が中学生のころからよく行く公園だ。




「…さむ」




まだ太陽ができってないこの時間は肌寒い。

カーディガンじゃ足りなかったか…。



公園のベンチに寝転がって目を閉じる。

この時間は静かでいい。

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