第3話

夜が明けた日が登り始めた頃

(なんだこの気配は?)

不穏な気配を感じ飛び起き装備を身につける

その時遠くで爆発音が聞こえる

窓から外をい覗くと王城の方から砂煙が上がっていた

(襲撃か!)

急いでメグさんを起こしに行く

「メグさん!起きてますか?」

そう聞くとドアが開き「起きてるよ」と返ってくる

「気づいていると思いますがおそらく襲撃です。」

「わかってるよ」

「確認しておくんですが、この宿に〈結界〉を張っているのはメグさんですよね?」

そう聞くと驚いたように目を見開く

「気づいてるの⁉︎」

「はい、普通の人より少し感覚が鋭いので」

「そうなんだ…じゃあいっか。そうだよ私のスキル〈帰る場所の守護者リターン・ポイント・ガーディアン〉だよ。私が住んでる場所に結界を張ることができるの」

「なるほど、なら避難を呼びかけてきます」

「危ないよ!何が襲撃して来てるのかも分からないのに」

「大丈夫です、いざとなれば〈スキル〉で応戦できるので。」

そう言い残し宿から飛び出る

街は混乱に包まれていると思ったが

「皆さん落ち着いてください!私たちが守るので落ち着いて避難してください!」

冒険者達が避難活動をしているおかげか。と、納得する

冒険者の1人に近づく

「ん?どうしたんだい。避難所はあっちだよ」

「俺も冒険者です。何が起きているのか把握できていないんですがわかりますか?」

「俺らもあんまり把握できてないが、南門が爆破されて魔物が流れ込んでるのと、王都中に襲撃者が潜んでるらしい」

「ありがとうございます」

そう言って礼をして南門に向かうのだった

____________________________________________________

(?おかしいなここまで近づけば流石に戦闘音が聞こえて来てもおかしくないのに)

南門のかなり近くまでくるが何も聞こえてこない

ついには南門が見えるが

(戦闘が終わっているどころか戦闘した後すらないなんてどうなってるんだ?)

疑問に思い立ち止まったその瞬間に何かを感じ前に飛び込もうとすると同時に『シュッ』と音がし背中に鋭い痛みを感じ倒れそうになるが何とか持ち堪え前に飛びこんだ

「ほう、いまので倒れないのか」

さっきまで居た方を見ればフードを被った誰かが立っていた

「っ、突然なんのつもりですか。一応言っておきますが襲撃者ではないのですが」

「知っている。俺がそうだからな」

(気配が薄い!隠密系の〈スキル〉か)

分析しながら警戒を強め相手の行動を監視する

「さっきのに気づくとは、若いが才に恵まれているな」

「才?そんなものないですよ。これは環境のおかげで身についたんですよ」

そう返すが「環境に恵まれたな」と返される

「僕の前に誰かここに来ましたか」

そう質問すると

「何人も来た。全員斬ったがな」

そう淡々と告げた

「そうですか…」

このままでは同じように殺されるのだろう

こいつは強い。多分敵わないのだろう。それでも…

「これ以上被害者を出すわけには行かない。貴方を止めます。」

そう言い放ち刀を抜いた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る