第36話舌はえっち

「急にホラゲーが始まった」


「あのスライムにぶつかった時点で即死ですよ」


「天井も見えないといけないのが面倒」


乗っ取りスライムに注意しながら、洞窟を進んで行く




「そういえばなんでスライムが取れたの?」


ギルデちゃんに何故スライムが背中から剝がれたのか問う


「衝撃で飛んでいきました」


「・・・そんなことある?」


「現実ではありましたね」


そんな雑談をしながらも周りの索敵は疎かにしない




「コウモリがいます」


「焼き、、、凍らせます」


「頑張れ」


遠距離攻撃はアルゴちゃんに任せっきりだ


一応投げナイフとかはあるけど、この暗闇で慣れないことはやらない方がいい




氷の氷柱は見事命中し、コウモリを仕留めた


「コウモリでっか」


「人の頭3個分ぐらいの大きさですね」


「デッカ」




ーーーーー


「なにこいつ?」


「蛇ですね」


「触れるかな?」


白く美しい蛇が私の目の前にいる


「毒蛇かも知れませんよ」


「白蛇って可愛いんだよね。見てよあのチロロ動かしてる舌!」


白蛇は舌を出し、チロロと動かしている




「エッチだ」


「蛇に興奮するんですか、、、」


「蛇じゃなくて舌に興奮してるんだよ!!間違えないで!」


蛇は可愛いだけで性的な対象としては見て無いよ!


「ああーー一生眺めていたい」


「速く行きますよ」


「ギルデ、引っ張って下さい」


アルゴちゃんに足を持ち上げられ、ギルデちゃんに肩を持ち上げられる


そしてドナドナと運ばれる




ーーーーーー


「・・・」


「拗ねてないで喋って下さいよ」


「早くない?連れて行くの。まだ一分も経ってなかったよ?」


なたが洞窟の地面で寝転びながらそう言う


「一応あれも魔物ですからね」


「生態調査で来てるんだから観察しないと」


「・・・初耳なんですけど?」


あれ?言ってなかったっけ?




「いたよね?その場に」


「人の会話を聞くのはダメかなって少し離れてましたね」


「同じく」


「常識人かよ!」


知っている前提で進んできてたわ!




「この洞窟の最深部に行ってボスを倒す。それと同時に変な魔物がいないかを調べる」


「ただそれだけですか?」


「そう。報酬は300ゴールド。一人100ゴールド受け取れる」


「・・・報酬高くないですか?」


「乗っ取りスライムがいるからじゃない?」




乗っ取りスライムがいるせいで、ソロはほぼ不可能


不意打ちでスライムに乗っ取られた場合、助けてくれる仲間がいない


だから必然的にパーティーになるけど、安すぎたらパーティーの人達は来てくれない


何故か、パーティーは基本的に分配型だと思うんだよね


報酬を人数分で分ける。だけどそもそもの報酬が少ない依頼には来ない


そんな感じで多いと思うんだよね




それをギルデちゃん達に言ってみた


「確かにそうですね」


「ソロだと即死」


「そうそう。乗っ取りスライムも多い訳でもないし」


そう言ったのも束の間




「えぇ、、」


「何百匹もいますね」


「これが全部乗っ取りスライムですよね」


洞窟の床、壁、天井、全ての場所にスライムが張り付いている


「火はあんまり使いたくなかったですが、、使うしかないみたいですね」


「洞窟で火は危なくない?」


「それでもやるしか無いでしょう。液体を無くすのには火が一番です」


アルゴの前に魔法陣が出現する

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