第35話乗っ取り

クエストの為に洞窟に来たなた御一行


ギルド長にいいクエストが無いか聞いた時に答えられたクエスト




「執行官ってなんであんなに警戒されてるの?」


「警察を警戒しない人間はいますか?」


「確かに!」


アルゴちゃんとギルデちゃんと一緒に暗い暗い洞窟を進んで行く




「敵はなんですか?」


「コウモリと蛇と何か」


「何か?」


「分からなかった。名前と書かれた絵を見たんだけど、一つだけ何か分からなかった」


「名前はなんです?」


アルゴちゃんに聞かれたことを答える




「ツム」


「・・・え?それだけですか?」


「うん」


アルゴちゃんはギルデちゃんの方も見るが、ギルデちゃんも知らない様子だ


「一応今ジルにチャット送ったから返答待ちだね」


「知らないんじゃないですか?流石に」


ピコン!っと音が鳴る




「返信が来ましたね」


「通知音って他の人にも聞こえるんだ」


「設定で変えれますよ」


ジルのチャットを見ると


「ツムはスライムぽい奴だ。やたら硬い」


「スライムなんですね」


ツムの説明を続けるジル




「遠距離から魔法を撃ち続けるのが一番いい。近づくのはダメ」


「・・・」


「近づかれたり、不意に接敵した時は全力で離れろ」


「なたに言ってるじゃ?」


そうなのかな?そうなのかも




「近接相手には強いって感じなのかな?」


「そうじゃない、ですか!!!」


ギルデちゃんが急に叫ぶ


「なんか背中がヌメって!」


「・・・暗くて見えにくい。アルゴちゃん灯り増やして」


「はいはーい」


光の球が増える




「スライム?」


「!!」


ギルデちゃんが急に私から離れる


「なた、、これは、、不味い」


ギルデちゃんがドンドンとカタコトになる


「乗っ取り、、デス。コレハ」


「アルゴちゃん。水」


アルゴちゃんに命令し、ギルデちゃんに向かって高圧洗浄機並みの威力の水を出す




「背中に撃とう!後威力高くない!?」


「これ以上下げることは難しい!今も結構頑張ってる方!」


「審判」


猛烈に嫌な予感がする




「アルゴ!全力で魔法を撃て!!」


「そんな急に!」


「判決、死刑」


ギルデちゃんが剣を振る


その瞬間水を斬りながら、斬撃が私達目掛けて飛んできた




「飛ぶ斬撃!」


「キャ!」


アルゴちゃんのお腹を引っ張り、無理矢理後ろへと倒れる


「あっぶない!」


「斬」


ガキィン!!


目の前まで一瞬で近づいてきたギルデちゃんの剣を鉈で防ぐ




「まだ立ち上がってすらいないのにーーー!!」


「スペルマジック」


魔法陣が目の前に出現する


「ショック」


パァン!!


ギルデちゃんが吹き飛ばされる




「速い戦闘は苦手なんですけどね」


「ナイス!」


アルゴちゃんと一緒に立ち上がる。さっきの魔法はアルゴちゃんの魔法だったみたいだ


「体が動く!!」


ギルデちゃんの声が奥から聞こえる


乗っ取りが解除されたのかな?

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