第34話ギルド
「クエストを受けよう!」
「・・・来てそうそうどうしたんですか?」
「ジルに教えられたことを思い出した!このゲームにはクエストがある!」
ジルの狩り見ながらの雑談の時にジルが話していた!
「冒険者ギルドにでも行くんですか?」
「なにそれ?」
「・・・記憶力は大丈夫ですか?始まりの街で教えられたと思うんですか」
「知らない」
本当に記憶にない。始まりの街での記憶ってジルと倒したデカめのゴブリンぐらいしか無いぞ
「なたちゃんは私と一緒にいたので恐らくチュートリアルを受けていません」
私とアルゴちゃんとの輪に、ギルデちゃんが入ってくる
「おはよう」
「おはようございます」
ギルデちゃんは同じテーブルにナチュラルに座る
仕事は大丈夫なのだろうか?
「冒険者ギルドはこの魔物を倒して欲しい等、物を届けて欲しい等の色々な依頼があります」
「・・・リアルのハント協会みたいな感じか?」
「そんな感じですね。ハント協会は魔物を倒しませんが」
理解した。寝起きの頭でも理解できるぞ
「とりあえず。そこに行ってみよう!」
天を指さす
「案内はしますよ」
「助かるラスカル」
「・・・なたちゃんは寝起きなのにテンションが高いですね」
ギルデちゃんが歩き出す。私たちはそれに追従していく
ーーーーーーーーー
「ふーーー、お茶が美味しい」
「ギルド長!!」
「・・・・」
「無視しないで下さい!仕事ですよ!!」
(憂鬱だ。長い長い労働時間の内にある。微々たる休憩時間も仕事で埋められる)
「なんだ?」
「執行官が来ました!」
「・・・・」
(執行官か。罪を罰し、悪を善に変えるをスローガンにしている変人共)
ギルド長と呼ばれる男は机に上に置いてあるお茶を飲み干し、立ち上がった
「見に行ってくる。冒険者が馬鹿をやった可能性があるからな」
「お願いします」
秘書がギルド長に頭を下げる
(執行官は本当に面倒だ。順位が上に行けば行くほど権力と力が大きくなる)
扉を開け、執行官がいる一階へと足を進める
(汚職などは滅多にないが。それでも正義の為に人が死んでもいいという考えの奴もいる)
一階に降り立ち、周りの冒険者を見回すと
ざわざわ喋りながらと3人の美少女を見ていた
「何かお探しでしょうか?」
(振れ幅がデカすぎる。順位が分かる紋章とかを付けてくれたら分かりやすいんだがな)
執行官に話しかける
ーーーーーーーーーー
「何かお探しでしょうか?」
「・・・誰ですか?」
ギルデちゃんに誰かが話しかける
服装が高そうであり、偉そうな服装だ。ギルド長じゃないかとなたは予想する
「このギルドのギルド長をやっている」
男は名刺を差し出す
「ガルフォンです。以後お見知りおきを」
「そのガルフォンさんが何故私に話しかけて来たんですか?」
「恐れながら申し上げますが、あなたは執行官ですよね」
「そうですね」
「冒険者は荒っぽい者が多い。だからあなたがここに来たのは誰かを罰する為なのではと思いまして」
言っていることは正しい。部下というか利用者が問題を起こしたら責任を取るのは上の人だ
でもなんか嘘っぽい。喋り方が嘘っぽい
「今回は彼女たちの案内でここに来ました。罰する者はいません」
「・・・・そうですか。それなら安心です」
男はニコッと笑い、その場から離れて行った
「ギルド長、聞きたいことがあるんですけど」
なたはギルド長を引き留めた
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