第30話背後から斬り付ける。ただ、それだけ
「どこを見ているのかが分からんな。そもそも視力があるのか?」
デスナイトの周りを跳ねるように回り続ける
「頭が無いんだろ?でも視界はあるように見える」
科学的に考えろ。科学は私の専門だろ
「首が無くても感知できる器官、、、触覚でもない、、、待てよ」
魔法があるゲームだ。だったら、魔力を感知できる器官があってもおかしくないよな
「試してみよう」
キュ!っと止まり、MP、魔力を消費しようとしたが
「・・・私魔力消費するスキル無くない?」
冷静に考えたらなたに魔力を消費するスキルは無い
あっても一桁消費だ
「やっぱ今の仮説なし!攻撃してこないで!」
またデスナイトの周りをぐるぐる回ろうと跳ね始めた所で
パリパリ!!
「・・・」
デスナイトに氷柱が突き刺さった。相当ガッツリと氷柱が刺さった
「魔法を連打する!当たらないで!!」
「・・・」
この速度ならギリ反応出来る、、ガンガン前に詰めて
いや、、デスナイトの意識から消えた方がいい
場所は森だ。大きめの茂みはそこそこある
私一人が隠れられるぐらいのな
「・・・」
【跳躍】を発動し、ジャンプしながら森の中に姿を隠す
ーーーーーーーー
(なたが消えた。本当にどこにいるんでしょうか?)
高めのジャンプをしたなたは一瞬にして姿を消しました
アルゴはしっかりとなたを視界に捉えていたはずだった
なにも関わらず視界から消えた
「謎技術ですね。赤き熱気、青き冷気、黄き電気、緑気風気」
簡易的な詠唱をしながら魔法を連発し続ける
ほぼ全弾がクリーンヒットしているのにも関わらず
デスナイトは動き続けている
(ヘイトは私に向かっていない。ダメージは通ってないのか?)
デスナイトはずっとぐるぐる回っている
視界の先になたがいるのかと、視界の先にアルゴは視線を向けるが
(いないんだよな。え?バグってる?)
視界の先になたはいない。そしてこれはゲームだ。ゲームにバグは付きものだ
(…バグ悪用に当てはまるのかな?これは、、、垢バンも怖いし、一回攻撃やめとこうかな?)
魔法を撃つのをやめた。その瞬間に
「ガ˝!!」
紫色の剣が投げられ、肩に突き刺さった
「感謝する。魔法で動けなかったんだ」
「は!?」
「え!?」
デスナイトが喋った。言葉を発した
「白ウサギはあっちか。声で分かったぞ」
「ッハ。カッコいい声してるじゃん。なんでしゃべらなかったの?」
(剣を抜く時間を稼げ、体力を回復する時間を稼げ)
「魔力が足りなかった。ただそれだけだ。君が魔法を大量に打ち込まなかったら言葉すら」
「切り抜け」
ジャキィン!!
「このウサギがぁ!!喋ってる途中だろう!!!」
「足が止まってますよ」
ガキィン!!
金属音が鳴り響く
デスナイトを鉈で2度も斬り付けたなた
「ッフ!!」
紫の剣を両手で掴み、頑張って引き抜く
痛みがあったら出来ていない芸当だ
「ライフが半分も減っちゃったよ」
「アアア!!我の計画がおじゃんだ!!」
「そうですか」
ガキィン!!
またもなたが鉈でデスナイトを斬り付ける
斬った後に離れる速度が速すぎるのか、デスナイトも反撃出来ていない
「魔力開放!!白ウサギ!殺してやるよ!!」
「ウ!」
デスナイトから鼻を強烈に刺激する刺激臭が発生する
「ハハハハ!!淀んだ魔力だ!」
「ああ、そう」
ガキィン!
またも背後からデスナイトを斬り付けるなた
「お前なんか視界以外の方法で私のこと把握してるけど、今認識出来て無いな」
「だからなんだ!!」
「お前は私に勝てないってことだよ」
なたはデスナイトを鉈で斬り付ける
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