第28話デスナイト
落ち着け私
混乱するな
「・・・」
ガチャガチャンと金属が擦れる音が聞こえる
「戦闘だ」
鉈を突き出す。戦闘の時間だ
しかも強敵との
「・・・」
「殺人鬼の本能」
最近入手した4つのスキルの内の1つを発動する
【殺人鬼の本能】
効果は複雑に見えて、簡単!!
まずは相手の急所が一つだけ分かる。赤く光るよ
そして次に相手と戦った場合の勝率が色で分かるよ
赤がほぼ確実に負ける90%
青がイーブン、50%
緑がほぼ確実に勝てる10%
ちなみに60%とかだったら赤が少し混じった青になる
あんまり違いは分からない
そしてこれが重要
私の総合的な強さと相手の総合的な強さを単純に計算してるんだよね
だから地形とか仲間の存在は入ってない
そしてそして!!
デスナイトの色はなんと!!
「紅か、、急所も同じ色だから分からないや」
真っ赤か、紅、鮮血色とも言うべきか
とりあえず赤いことは確実だ
「私が時間を稼ぎます。逃げなさい」
「逃げるなら一緒に逃げましょう」
盾になってくれそうなアルゴを置いてはいけない
まだまだ使い道があるんだから
「煙玉を投げまーす!!」
「・・・」
デスナイトに向かって煙玉を投げつける
デスナイトとは自慢の剣で煙玉を真っ二つにする
当たり前だが、デスナイトの周りに煙がもわもわとたちこめる
「逃げるぞ!火の魔法は使ったらダメ!厳禁だよ!」
アルゴの手を握り、森の外、街へと走り出す
「・・・」
ブオン!ブオン!!
「これはなんの音?」
「嫌な予感がする。予備動作じゃないですか?」
アルゴがそう言った瞬間
「ハ!?」
私の腹に紫色に輝く剣が突き刺さった
「ハァ!?貫通してるじゃん!」
一気に視界が赤く染まる
瀕死状態だ
「うおおーーー!!こんな所でゲームオーバーになってなるものか!!」
剣の刃を握りしめ、無理矢理剣を引き抜く
薬草を喰らいながら
「現実なら出来ないこと!」
剣を引き抜いた時、後ろから金属が擦れる音が聞こえた
「上等だ!!一発だけぶん殴ってやるよ!!守銭奴が金払う時は恐ろしいぞ!!」
スキル、【コレクは金で強くなる】を発動した
4つのスキルの内の2つ目だ
【コレクは金で強くなる】
ゴールドを消費した量だけバフが得られる
この時消費したゴールドでステータスは減少しない
つまりはペートゥーウィンよ
「300ゴールド投入!」
「・・・」
煙玉を5,6個そこら辺に投げる
真正面の戦闘はダメだ!
ジルからお墨付きを貰うレベルで弱い!
「・・・・」
呼吸を止める。足音を極力消す
体を無駄に動かさない
音を極限まで消す
「・・・」
背後を取った。そしたらただ、日常のように!
鉈を振り下ろす!!
バリィン!
「ア˝?」
何かに、見えない何かに鉈が弾かれた
「動けん!!」
「・・・」
デスナイトがこちらを見る
私の体は動かない
「ステータス!」
ステータス画面を表示する。何かのデバフを喰らった可能性が高い
「呪い!?」
【呪い】
効果はカス。浄化されるまで動けなくなる
攻撃したら呪い付与って逝かれてるんか!!
「・・・」
デスナイトが私に向かって剣を持ち上げる
動きは非常に鈍足だ
「なた!当たったらごめん!!」
煙の奥からアルゴの声が聞こえる
それと同時にパリパリっと言う氷?ぽい音も聞こえた
っと思ったらデスナイトに氷柱が刺さった
今この瞬間、勝機が生まれた
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