第22話手を取れ

「貫け!」


「粛清する」


ジルが剣を取り出す


すると驚くことに剣が白銀に光り出す




「白銀か、、罪が重いな」


「???」


「アトゥ!全てを貫け!」


「お」


ザシュン!!


弓野郎の右腕が空へと舞い上がった




「あ?」


「基礎ステが違いすぎたな犯罪者」


「ガァ!」


ジルは弓野郎の腹に前蹴りを叩き込み


弓野郎の背が地面に付いた瞬間、白銀に光る剣で心の臓を貫いた




「弓は拾っておいたぞ。ほら」


「ワ!」


弓を投げ渡される。ジルつっよ!!


私が頼んだけあるな




「じゃあ報酬を使おうかな?」


「え?」


「座れ、座学の時間だ」


「え?」


なんで今座学?






「お前に知識を与える」


「この森で?」


「イエス。今人いないみたいだからな。俺の秘蔵の情報も教えれる」


それにしても唐突だね。急いで教える理由も無さそうだけど


てかなんで教えようと思ったんだ?


やっぱ私に惚れてるのか?




「レベルとステータスは、、分かってるだろうから省略して」


「はい」


「職業について説明しよう」


「職業については私でも知ってるよ。舐めないで貰いたいね」


「転職の方法は?」


「分かんない!」


なたはハッキリと答える




「サブ職業は?」


「分かんない!」


「職業レベル条件は?」


「それは知ってる」


「職業の上位への転職方法は?」


「なにそれ?」


ジルが呪文唱えてるよ




「常識が欠如してるな」


「そこまで言う?」


「そのぐらい当たり前のことをお前は知らない」


続けてジルは言葉を発する


「手足が腐ってたら嫌だから。お前に俺の知識を叩き込む」


「腐ってる!?」


悲報、ジルに腐ってると思われていた


まあ言わんとすることは分かる。手足で使える部下が無能なのは嫌だよな




「じゃあ教えていくぞ」


「はい先生」






職業①


転職方法


「神殿にある銅像を触れ、条件を達成してたら転職しますかって出てくる」


「条件未達成なら?」


「その条件が出てくる」




職業②


サブ職業


「これも神殿に行けば出来る」


「利点は何があるの?」


「やり方じゃなくて利点聞くのか。利点は単純。スキルが入手できる」


「スキルが!」


「その職業のスキルが入手できる。ただし別のサブ職業とかにしたらスキルは消える」


「・・・もしかしてサブ職業にもレベルある?」


「ある。しかも上がりにくし、元々の職業のレベルも上がりにくくなる」


「うわーー」




職業③


職業レベル条件


「一定以上の経験値を稼いだ後に出現する条件を達成したらレベルが上昇する」


「それは知ってるよ」


「これ重要なんだが。経験値が溜まってない時に条件達成しても意味がない」


「・・・」


「それに加えて条件って職業に寄って異なるのよ。だから特殊な職業だと条件が難しい可能性がある」


「・・・知らなかった」




職業④


職業の上位転職


「職業に寄る。以上」


「え!?」


「マジで職業によって条件が変わりすぎる。意味が分からんぐらい変わる」


「そ、そうなんだ」


ジルから謎の圧を感じる。なにか辛い思いでもしたのかな?




「次、種族」


「種族もなにか変わるの?」


「これ俺だけしか知らない情報がある」


「教えて下さい」


ジルに急接近する




「教えてやる」


ジルに押されて距離を作られる


「知っての通り、最初に選べる種族は2つだ。それは常識だろ」


「そうだね」


「ハーフじゃなくて純粋な人間とかに出来るが、、やる利点がない」


「あ、そうなんだ」


ステータスとかスキルとかに違いが出そうだけど、出ないんだ




「それでだ。俺は新たな種族を得ただろう」


「デュラハンだよね」


「そうだ。このデュラハンを手に入れたことに寄って、俺は3種族になった」


「え?」


冷静に考えれば、、当たり前なことだ。2つの種族に1つ追加されたら3つ


でも驚いた。ネットでも3つの種族を持っている人は見たことが無い




「俺今常人の倍のスキルと倍のステータスを手に入れてるんだよね」


「・・・・」


開いた口が塞がらない


「まあ俺の種族の一つはカスみたいな能力しか上がらないし、スキルも入手できない」


続けてジルが言葉を喋る


「でもデュラハンが滅茶苦茶能力をあげてくれる。スキルも大量に入手できる」


「強そう」




「そう。俺は今強い。でも上位の奴らには勝てん。やってる年数が違うからな」


「ほい」


「なた。お前の種族はハッキリ言って最弱に等しい」


「え?」


急に殴られたんだけど、言葉で




「タイマン戦闘が弱すぎる。奇襲以外に強い所がない」


「なんで急に」


「だけども俺と相性がいい」


ジルが近づいてくる




「俺の仲間にならないか?絶対に裏切らない仲間に」


ジルが右手を差し出してくる


「手を取ったら了承と「言葉は要らない」


ジルの手を引き寄せる




「こんな儲けられそうな話を逃さないよ」


「・・・いい性格してるな」

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