第21話ジルにお願い!
ジル視点だよ!
(なんでこいつ着いて来てるんだ?邪魔なんだけどな)
「・・・」
(しかも無言だし。喋れよ)
ジルは森を疾走する。次の依頼があるからだ
(最速で走ってもいいが、、、後々面倒そうだな)
「ジル」
「なんだ?」
「止まって」
(怖いな。よく喋る奴が単語しか喋らないって、怒ってるだろ)
少し怖がりながらも、足を止める
「弓野郎を捕まえるのを手伝ってくれない?」
「・・・報酬は?」
「3度だけ私を手足と使える権利」
「・・・・・・」
(いいな、、こいつの奇襲能力は凄まじい。後々でも使えそうだ)
リスクとリターンを考える
正直言って余裕だとジルは思っている
だって20レべの奴から逃げてるんだぞ?
余裕に決まっている
「やる。報酬の期限は無しだよな」
「当たり前でしょ!さあ行くよ!」
なたが走り出す。恐らく全力で走っている
ジルよりは圧倒的に遅い
「遅い。少し持ち上げるぞ。いいか?」
「・・・お姫様抱っこでお願い」
「米持つみたいな感じで持つぞ」
「それはちょっと」
「・・・はぁ」
走りながらなたを持ち上げる
ちゃんと要望通り、お姫様抱っこでな
「いやーー快適。夢も叶ったよ」
「本気で走る。道案内を頼んだぞ」
「はいはいー」
「・・・・」
右脚に力を込める
「歩数アップ、速度アップ、巨大化」
「え?」
スキルをドンドンと発動する
「最高速度で突っ走る」
「ア˝!」
なたちゃんの視点だよ!
「し、死ぬかと思った」
なんなんだあの速さ、、新幹線かよ
「なにへばってんだ。てかこっちであってるのか?」
「合ってる。私の装備品がそう言っている」
ジルに指輪を見せる
「緑の化け物が落とした指輪。指定した者を追跡する効果がある」
「効果時間は?」
「10分。街で会った時に付けた。もうそろそろ消えるけど」
森を歩く
「え!?」
「会えるから問題ない」
目の前には弓野郎がいる
「追跡されてた!?」
「逃げるぞ!逃げるぞ!」
「ジル!」
手を伸ばし、ジルに命令しようとするが
「もう捕まえた」
「動けない!動けない!」
「グゥ!」
ジルが鎖を伸ばし、弓野郎を捕まえていた
その鎖には見覚えがある
「騎士が使ってた鎖?」
「おい。犯罪者」
「え?」
ジルが弓野郎のことを犯罪者呼ばわりしている
少しだけ頭が混乱する
「ぼ、僕が犯罪者?変なことは」
「俺、聖騎士。言っている意味、分かる?」
「!!」
弓野郎が酷く驚く
聖騎士?恐らくだが、聖なる力を持った騎士だと予想できる
ザ・正義って感じなのかな?
「アトゥ!力を開放しろ!」
「暴れていいの!暴れるぞ!暴れるぞ!」
「こいつ殺しても?」
「・・・面白そうだから!力を見よう!」
使えそうな武器なら奪おう。犯罪者からは搾り取ろう
反抗出来ない奴をボコボコにするのは信念的に駄目だが
犯罪者には適応されない
戦うのはジルだがな!
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