第20話弓野郎

「待てコラ!!弓砕かせろ!!」


「すみません!許して下さい!」


街、なんとかガルク街


私は私を見殺しにした弓野郎を追っている


速度は私と同等だ。一応私は200ぐらいの素早さがあるんだが追いつけない


レベル差かな?




「あなた何レべですか!?滅茶苦茶速くないですか!?」


相手も速さに自信があるみたいだ


「26だ!魔女倒したからレベル上がった!」


「あの魔女倒したんですか!?」


「そうだ!そして次は貴様だ弓!!」


「俺は攻撃していいんで弓だけは!」


「いやー!私はお前を攻撃せずに弓だけをグッチャグチャに砕くね!!」


街を疾走する。色々な人の奇怪な視線を受けるが


無視して追いかけ続ける




「止まれ!止まれ!」


「ゲ!騎士団だぞ!」


「騎士団?」


弓が喋っている




騎士団って、、なに?鎮圧部隊か?


それとも警察的な感じか?街並みが昔ぽいからそれに合わせてるのか?


「止まれと言っているだろう!」


「ちょ!」


「速く走れ!速く走れ!」


「待てコラ!!!逃げるな!!」


私の体に鎖が巻き付く。あいつにはついていない




「あいつも捕まえろ!」


「一旦はあなただけだ!追え!」


私を捕まえた騎士らしき人達が、弓の野郎も追う


そして私は鎖でがんじがらめになる




「捕まえれなかったら、、貴様を許さんからな」


「どうぞご自由に。まあうちの部下は強いので」


「それならいい。セーブポイントだけ踏んでいいか?」


「・・・・異世界人か?」


「異世界人?」


プレイヤーのことかな?


呼び方とかは地域で変わる感じか


スコップとシャベルかよ








「え!逃がした!?」


「すみません、、邪魔が入りまして」


「邪魔って、、なにが」


「やあ」


見覚えのある顔の男が現れる




「ジル!?なんでここに!」


「クエストをしに。隊長はお前か?」


「あ、ああ。そうだが」


「魔女の討伐が依頼だったが。魔女はいなかった。誰かが倒してた」


「あの魔女を倒した人がいるのか!?」


魔女?、、、、、私じゃね




「その魔女ってツタ操ります?」


「・・・あ、お前か倒したの」


「待て。あなたが倒したのか?」


流石ジルだ。爆速で私が言いたいことを理解している




「私が倒したよ。多分ね」


「・・・お前なんかデスペナルティ受けてない?」


「デスペナルティ?」


「死んだ時に発生するデメリット」


「・・・・・金落とすだけじゃないの?」


「それもあるけど、デスペナルティは別で発生するな」


初めて知った、、、てかジルはなんで気づけたんだ?




「お前に発生してるデスペナは、、変なデスぺナだな」


「変なデスペナ?」


「レべ「少しいいですか?」


話しに騎士が割り込んでくる


非常に不愉快




「彼女に質問があるのですが」


「俺に聞かずに本人に聞け」


「答えないよ」


こいつのせいで弓野郎を逃がしたんだ。協力する訳無いだろ




「金あげれば話しますよ」


「・・・答えて頂ければ100ゴールドを差し上げます」


「答えます!なんでも質問して!」


金くれるなら話は別だよ!イヤッフーーー!!








(なんでこいつここにいるんだ?ここら辺の敵強いんだがな)


ジルは思考する


(適正レベル50だけど、、こいつ30も無いだろ。デスぺナ的にも)


ジルは訝しむ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る