第17話ボパールはウサギ

「助けて!!!」


「ケケッケ!お前は助からないよ!この窯で出汁を取られるんだよ!!」


「人肉でラーメン作られる!!美味しくないですよ!私見て!」


縄にぐるぐる巻きにされながらも、必死に抵抗する


下には火で茹でられた熱々な鎌が鎮座している




「このミニマムボディを!見て!美味しくないって!もっと太った人とかを!」


「デブは駄目じゃ。あれは不純物が多い」


「なんで私はいいの!?別の奴でも!」


「お前、ウサギと同じ種族。ウサギはワシの大好物じゃ」


「・・・・アッ」


そういや私、、殺人ボパールだったわ


ボパールは確か、、、首狩りウサギだっけな?




「不純物も混ざっとるが、、まあええじゃろう」


「いやーーー!!」


「ム、侵入者か」


場所は一応森、地面は木の板で、、壁は石、、洞窟かな?


急に追いかけられて捕まったから場所はあんま分からないわ


でも草木をかき分ける音は聞こえる




「ほほい」


「ツタが動いた」


外から男の声が聞こえる。相当低い、ダンディな声質だ


助けてくれるかな?


大声を一回出すか




なたは息を大きく吸う


しっかりと口から息を吸う


そして腹に力を入れ


「助けてーーーーー!!!!!!」


声を出す




「!!、うるさいウサギだね!!ワシの耳を壊す気かい!!」


「だ、誰かいるんですかぁーー!!」


「魔女に誘拐されてます!!!食べれそうなので助けて下さい!!」


「ッ!分かりました!」


キュイン!


「うん?」


何か嫌な予感がする




「必殺の矢!貫け!」


「それ私に当たらない!?」


バシュン!!


洞窟の壁を木の矢が貫いて、私の方まで飛んでくる


「止めろ魔女!!」


「フヌゥ!」


魔女がツタを操り、矢を止めようとするが




「ちょっとずつ近づいて来てる!!」


「凄まじい威力だね!」


「ッア˝!」


矢は止まることなく


私を貫いた




「いったぁ!!」


視界が赤く染まる


「視界赤!?㏋1割きった!?」


視界が赤く染まる理由は色々あるが、基本的には瀕死の時だけだ


「えぇ!」


驚きながらも、薬草を喰らう


場所も分からない所でゲームオーバーになったらドロップした金が回収できない!!




「酷いことをするねぇ、、」


「貫くぞ!貫くぞ!」


「静かにしてくれ。戦闘中だ」


弓が喋ってるや、、あーーー混乱してきた


深呼吸深呼吸




「スーーーハーーーー」


「ツタの魔女に勝てるかねぇ」


「貫く。ムハンも手伝ってくれ」


「いいぜ!」


「スーーー、、はぁーーーーー、おーけ、冷静になれた」


武器はある。魔女は後ろを向いてる


冷徹にもなろうかな?




いや、、これ離れた方がいいな


あの弓使いの貫通力は凄い


背後から攻撃しようとして、私ごと貫かれても嫌だしな


とりあえず離れよう


そうしよう

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