第13話0と100以外信用するな
執行官と出会う1時間程前
私は市場に来ていた
「初心者ばっかの街なのに、品ぞろえ結構いいね」
「ハッハハ!!嬉しいこと言うね!嬢ちゃん!」
「薬草に、ポーション台、山菜もある」
「初心者の為に色々と用意してるからな!嬢ちゃんみたいな異界から来た人の為に」
NPCは私達プレイヤーのことを異界から来た人として認識している
いい設定だと私は思っている
「ポーション台と毒草、びりびり草を2袋下さいな」
「はいよ!」
今回は値切らずにさっさと物を買う
時間があまり無いからね
「・・・」
周りを見回す。ポーション台を使えそうな平地か机を探す
そして見つける
「ちょっと後ろでポーション作りますよ」
「うん?ああ、どうぞ」
机の上でポーションを作っている男の人の後ろの机で
一緒にポーションを作る
こうでこうか。作り方は結構簡単だな
醸造時間と材料の割合とかで、効果量と効果時間とかが変わりそうだな
「ア」
失敗した、、成功率もあるのか
失敗したポーションを手に取る
失敗したポーション、効果麻痺、麻痺確率0%
「あちゃーー」
効果確率0%じゃん。絶対に利かんじゃん
効果時間は書かれてないな
ポーションをプラプラ動かしながら
ポーションを眺めていると
「ア˝!」
手が滑ってポーションが前の男の人に飛んで行った
「あばばばばば!!」
「アア!すみません!すみません!!」
あれ?なんかおかしいな
「あれ?麻痺率0%なのに?」
「なに!?」
麻痺になっていた男が立ち上がる
急に立ち上がって少しビックリした、、
「お前!なにか特殊なスキルを持っているか!?」
「と、特殊なスキル?」
男が顔を近づけてくる。好奇心が旺盛だ
「・・・・奇襲?」
「奇襲だと!?どんな効果だ!」
奇襲の効果を口頭で伝える
「・・・クリティカル発生したらポーションの確率が100%になるのか?」
「そうなんじゃないですか?」
「これは実験が必要だな。そのスキル、1分間だけ貸してくれないか?」
「?、どうぞ」
男が一瞬だけ光、青く光る画面が目の前に現れる
「奇襲を貸し出しました。期間は1分間です?」
「フン!フン!」
「ぎゃ!」
「あばばばべべべ!」
そこら辺に歩いている一般人にポーションを投げ始める
イカレてる、、
「ちょちょ!!なにしてるんですか!」
「ほぼほぼ確定だな。貸出解除」
「あ、奇襲帰って来た、、いやそうじゃなくて!!」
「感謝する。これで俺はまだポーションを作れる。ではな!!」
男は白衣を纏い、どこへと走っていく
滅茶苦茶な人だったな
「・・・」
奇襲なら効果発動率が0%でも確定か、、
フーーーム、ジルに色々と聞こうかな
助けた後に
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