第9話苦戦無く、、、苦戦はしてたな

「煙玉投げるぞ。右に走れ」


「了解!」


心の準備は出来ていない


だけどもやるしかない。頼まれたからね!!ジルに!




「効果時間は10秒!」


ジルが煙玉を投げる。その瞬間、玉から白い色の煙が噴出される


一時的にだが視界が完全に白の煙で塞がれる


緑の化け物の顔には煙はかかっていない




「見えないだろ!!俺は見えるぞ!視界を塞がなくて!」


横から化け物を見ていると、ジルが化け物の真正面に現れ


「俺の姿さえ消えてればいい!」


緑の化け物の顔面を右ストレートで殴打した


槍使わないんだ




「グギャ!」


「知能は低いみたいだな!!」


ジルは一瞬だけこっちを見ると、目線で奥へと行けと命令してくる


合ってるは分からん!でも視線的に合ってそう!


女子高で培った空気読みを信じよう!!




「動くなよ!刺しにくい!」


「グギャアアアア!!!!」


空気が震える。地が揺れる。木々が騒がしくなる


体が硬直する


「ハウリング!」


ジルの体も硬直している




「グルル!グギャァ!!」


「マジか!?どっから出したんだよ!」


緑の化け物の右手には、大きな大きな棍棒があった


「なげぇ!硬直5秒かよ!!」


緑の化け物が大きく棍棒を振るった


その棍棒はジルの胴体にクリーンヒットし、ジルが吹っ飛んで行った




バキバキバキ!!


大きく音を立てながら木々が粉砕されていく


「生きてる!作戦続行!!」


木々を粉砕しながら、吹き飛んで行ったジルは


結構無事みたいだ。薬草食べてる




「・・・」


その様子を見ながら私はゆっくりと緑の化け物の背後に近づいて行く


まだ気づかれていてない。距離は1メートルちょっと


「・・・」


呼吸はしない。息を吸えば音でバレるから


ゆっくりと、日常みたいに歩き




「グギャアアア!!」


「刺した刺した!!」


背中を鉈で斬りつけた。別に刺しては無い


斬りつけた瞬間、窓を割った少年のような俊足で逃げ去る




「結構ダメージ入ったんじゃない!?」


後ろに振り向き、㏋を見ると


「半分も減ってない!!」


緑の化け物の体力はパッとみ、7割残っている


「レベルが足りて無いなぁ、、フゥーーーー」


ジルがまた煙玉を投げる。いつ買ったんだろう?


初期アイテムかな?




「これ相当時間かかるな。なた!お前にかかってるぞ!」


「分かった!」


元気よく返事する


いい!いいね!頼られるってのは!!




煙が無くなる


「ヤッバ!なにその武器!」


「さっきPKした奴のスキル」


PKした奴のスキル?え?スキルって奪えるの?


「一回しか使えないから安心しろよ!!緑のゴブリンが!」


槍がバチバチと何かの力が込められていくのが分かる


電気が過充電されてるみたいだ




「迅雷充填完了!動けない奴に当てる!雷の槍!!」


「グギャアアアア!!」


「ア˝!」


緑の怪物が叫ぶ。その瞬間、ジルが硬直する


ハウリング食らってる!私は食らってないのに!




「動けん!」


「・・・」


緑の化け物が動き出す前に、緑の化け物の背後に回り込み


「動かない!!」


投げナイフを背中に目掛けて、投げる


結構近い距離な為、見事に命中する




「グギャ!」


「㏋減らない!!」


1ミリも㏋が削られないが、動きは止まった


「ナイス!今回は硬直短い!」


雷を纏ってると思われる槍が、投げられる




バチィ!!


「ヒューーいいスキル」


「グ、グギャ、、」


緑の化け物が地に伏せる


腹には大きな大きな穴が出来ている




テッテレーー♪


「うお!」


「レベルアップだ。しかし、、通常攻撃だけだったらこいつは大変だったな」


ジルがニッコニコの笑顔で近づいてくる


「PKしてて良かった!そう思わないか!」


「今回はね!」


アイテムが拾われ、それ専用の画面が表示される




そしてその中には


「500ゴールド!?フォーーーー!!」


「ふむ。これ共有か。どれを選ぶかは交渉かな?」


喜びで歓喜する

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