第8話おかねは大事

「うお!」


「・・・」


ジルの腕を掴むと、本気で引きずる近くにあった森に引きずり込む


森の木は結構高い。そして中は少しだけ薄暗い




「なんだ?」


ジルの表情はいつもと変わらない


男の人の表情は変わりにくいって聞いたけど、ここまでとは


「質問する」


「どうぞ」


「槍を投げたのはジル?」


「投げたのは自分だ」


悪びれる様子も無くジルが答える




「言い訳を言っても?」


「可能です」


「レアモンスターだと思った。理由は初心者がいっぱいる所で飛べる奴がいるとは思えなかった」


「・・・・」


確かに!!私もレアモンスターだと思うわ!


人がいなかったら!




「いやでも、、刺したんだよなぁ、、殺人だよ!?」


「なたにいいことを教えてやる」


「な、なに?」


「PKはバレなければ捕まらん。PKしたかの判別は特殊な職業しか出来ない」


バレなきゃ犯罪じゃない的な理論じゃない?


倫理的はダメじゃない?




「なた。言うなよ。レベル上げの妨害になるから」


「殺人を黙っとけ!?」


「さっき金あげたよな」


「言いません。私は何も見てません」


金は嘘を付かない。金を使う人間は嘘を付く


だから金を貰った私は嘘を付いていい




「・・・・匂うな」


「え!?私なんか匂う!?お風呂にはちゃんと入ってるんだけどな。服が古」


「違う。強敵の匂いだ」


強敵の匂い?なんかのスキルを持ってるのか?




「ブロロロ」


「でけぇな」


「ヒェーー」


3メートル?程の高さがある緑色の肌をした化け物が


森の中に立っていた




「・・・レベル上げ防止の奴か?」


「レベル上げ防止?」


「同じ場所でレベル上げまくるのを抑制するモンスター」


「それがあいつ?」


めっちゃ強そう。確かにあれがいる間はここでレベル上げようと思わないな


それで別所に移動して、、あーーー運営がプレイヤーにやらせたことが分かる


冒険して欲しいんだ。運営は、だからこんな変なモンスターが




「倒すぞ。経験値が美味そうだ」


パーティー申請が届きました


そんな画面が表示された


「受ける!でも私1レべだよ!?」


「安心しろ。俺は10レべだ。あいつ倒すのには全然足りてないけどな!」


はっやもう10レべまで上げたの!?




「グオオオオ!!!」


緑の化け物が咆哮をあげる


肌がピリピリと震える


「どんぐらいの経験値を貰えるかなぁ、、楽しみだ」


舌を器用に動かし、淫らな動きをするジル


経験値ドラッガーだなっと私は実感した




そして緑の怪物との戦闘が始まった

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