第2話スキル?そんなものは存在しない!!
「はぁ、、敵つよ」
チュートリアル中、そこら辺にあった石に腰をかけ
休息を取る。かれこれ4時間以上戦い続けている
「なんで3匹固まってるんだよーーー」
チュートリアルの敵は3匹
小学4年生ほどの身長の私と同じぐらいの大きさのゴブリン
緑の肌をしたブサイク顔の魔物
「腕と身長が短いからリーチ差でポコポコ殴られるし!!」
身長がほぼ一緒の為、攻撃したらゴブリンも殴ってきて相打ちになる
これで種族的に硬ければ問題ないはずなのだが
「5発殴られたらゲームオーバーになるんだよなぁ、、」
私の柔らかボディだと、5発食らったらゲームセット
「奇襲さえ決まれば、余裕なんだけどなぁ」
ここでこのゲームについて説明しよう
このゲームには【スキル】っというものが存在しており
スキルの発動条件を満たした場合、発動できる
「私のスキルは4つ」
一つ目は【殺人鬼】
これはパッシブスキルと呼ばれるもので、常時発動しているスキルだ
効果は単純
【生き物を殺傷する時、攻撃力が上昇する】
っというもの、これだけ見たら強いと思うだろう
だけどもそんなお手軽最強スキルではない
【このスキルを持っている場合、名前を隠すことが出来なくなり、善属性の者からの好感度が半減する】
って言うのが追加で書かれている
初めて見た私は
「半減!?デメリットデッカ!悪党になるしかないじゃんこれ!」
てな感じで反応した
次、二つ目は【奇襲】
これもパッシブスキル
効果もこれまた単純
【相手に認識されずに攻撃した場合、攻撃の威力が10倍となり、確定でクリティカルが発動する】
と、言うもの。まあ強いよね
それ以外に特に言うことない
三つ目、【貪欲なる守銭奴】
これもパッシブスキル
効果は長い
【デスした場合、ドロップするゴールドの量が半分になる。物を買う場合、値切り交渉の成功率が20%アップする。職業、商人から苦手意識を持たれる。ゴールドを消費する場合に消費するゴールドが多ければ多いほどステータスが一時的に減少する】
なっがい文字数10文字以上は読めないよ、、
効果はややこしいと思わせて結構単純
金使ったらステータス下がりますよ。ゲームオーバーになった時に金があんまり減りませんよ
商人から嫌われますよ。ぐらいだ特に問題はない
最後、四つ目【最果てを目指す者】
なんと!
驚くことに!
これは!
パッシブスキルです!!
うおおーーーオールパッシブだぁ!!
「通常攻撃で倒せってかよ!!」
4つ全てを確認した私は唸ったよね
通常攻撃、10ダメだぞ。10ダメ
ゴブリンの㏋、ちょこんって減るぐらいだぞ?
勝てるかぁ!!
はぁ、、まあ効果を確認するとだな
【最果てを目指す者の呪いとも言え、祝福とも言えるスキル】
これだけ。ふざけてんのか!
多分だぞ。私の憶測だけど、、このゲーム
タイトル【最果てを目指す者達】
ってタイトルだから、全プレイヤーに配られてる奴だと思うんだよ
だから実質スキルは3つ
「うぬぬーーー!!キャラクリしなおそうかな!!」
データ削除からヴァンパイアとサキュバスのハーフへと変えようかと悩んだ
でもやめた
プライド的とかでは無い
「この可愛い可愛い私を消すなんて、、、」
小さくて可愛い私を消すなんて、、許せない!
死ぬ気で頑張ればなんとかなる!!
「よーーーし!!」
私こと天野なたは石から立ち上がり、初期武器である短剣を握りしめるのであった
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