第6話 地球に行く準備です!

そして3日後

「これなら問題なく行けると思います」と、エラから太鼓判をもらったヨカは、地球に行くために配信魔法を起動した。

「はい、ということで地球に行きます」

『ヨカちゃんおはよう、そしてついにか…』

『この時を待ってたぜ!』

と盛り上がるコメントだったがとあることに気づく

『あれ?』

『今回コメント少なくね?』

『というか、外国人のコメントが見当たらないんだが?どゆこと?』

「あ、それには理由があるんだ。」

そう、わざわざ外国日本以外をはじき出したのには理由がある

「今から視聴者の皆に魔法陣を写してほしいの」

『なるほど把握』

『あれか、外国のお偉いさん腐った連中が勝手に魔法陣写すの阻止するためか』

『ヨカちゃん偉いぞ!』

「それじゃあ、出すね

あ、そうだ

この部分だけはアーカイブにも残らないようにするから頑張ってね」

『徹底してる…』

『この子本当に異世界人?地球人じゃねーのかこれ』

「さて、魔法陣出すよー」


――――――――――――――――――――――

「皆魔法陣写してくれた?」

『バッチリ』

「それじゃあ、魔法陣を広げといてねー」

と、ヨカは準備を完了させた

「さて、今から外国の人も観れるようにするけど、皆今のやりとりは内緒ね?」

『イエッサー!』

『任せとけ!』

「それじゃあ…よっと」

と、ヨカは魔法を少し弄って弾き出すようにしてた設定を消した。

すると、瞬く間に外国のコメントが押し寄せた

『オ、キタ』

『ハヤクマホウジン』

『読むのむずいがなんとなくなんて書いてるのかは分かるな』

『大方魔法陣だろうな』

「はーい皆さんお久しぶりです。今回はやっと地球に行くことができるのでその報告に来ました」

ちなみに、彼女の配信はモニターを観ている国の母国語で流れているので、彼女がどの国の言語で話そうがちゃんと聞こえる仕様になっている

「えー、その件魔法陣なんですけど、私が魔法師なしでも来れるようにしてもらいました!」

『えええ!?』

『ナンダト!?』

『ダレダソンナヨケイナコトシタヤ―』

『あれ?』

『なんかコメント途切れたやつ居るな』

「はーい変なこと言う人はシャットアウト、です!」

『ワオ過激』

『変なこと…ということはセクハラも含むのかね』

『そりゃそうだろ』

「さて、皆さん準備はいいですか―?今から3分後に私はに転移しますよ―」

『うおおおおきたー!』

『待ってました!』

『てかなんで3分かかるの?』

「それにはね、理由が3つあるの」

ヨカが行った理由は単純だ

まず1つが『この魔法を使うのが初めてだから経験が足りてないから

つまり、回数を積めば解決する

そして2つ目が、『帰りの分の魔力もあらかじめ貯めておくから』

仮に地球で問題が発生してもこれ2つ目の理由をしておくことで即帰還が可能になる。

そして最後に、『ヨカだけではこの魔法の発動は不可能だから助っ人が要るから

「と、いうことなんです!」

『助っ人?』

『あれじゃね?前にいた声だけの人』

『あー、あの人か』

「いえ、残念ながら違いますね」

『おろ?』

『じゃあ誰なんだ?』

「ふふ、今から呼びますよ―?」

そして彼女は呼ぶ

自分の愛子パートナーの名を

「おいで、

【はい、お母様マスター

「【『人械融合 モード天使エンジェル』】」


瞬間、少女ヨカの姿が変わる

赤と紫のオッドアイは金と緑に

髪は翡翠のような緑から神々しい金へ

服装は某ロボットアニメの乗組員のようなピッチリとしたものに

背中には2対の翼が

肩から1対のロボットアームが

まさしく、[天使]が舞い降りた


『くあせあはばらなやめふじこっ!?!?』

『なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!?』

『アイエエエ天使!?天使ナンデ!?』

『ワ、ワレラガカミヨ…』

『カミヨ…』

「ちょっと!?誰が神ですか!?」

…どうやら見た目は天使でも中身は変わっていないようだ

『なんか安心したわ』

『ヨカちゃんのままだ…いやぁよかった』

『お、皆ニュース見てみろよ』

『うわ…ヨカちゃんの変化にマスコミがビビりまくってらww』

『仕方ないことだから草を生やすのはやめて差し上げろwwww』

『おまえもなーww』

「さて!3分間ただ待ってるのも暇ですし、質問に答えたいと思います!」

『おっ』

『質問返信きたー!』

「ではまず1つ目…[最初泣きじゃくった理由について教えてください]ですか、あれはですねー、つなぐのに失敗した数が多すぎたので成功して気が抜けてしまったんですよ~」

『具体的には何回?』

「ざっと500回は失敗しましたね」

『!?!?』

『想像以上にこの子頑張ってた』

『最初この子を馬鹿にして笑った連中出てこい、焼き払ってやるから』

『俺です…』

『私です…すいませんでした』

『反省するように』

『ははーっ』

「えー、では2つ目の質問です、[生物学的上男ってどういうこと?]…あー、これはですね、私の姿に関係あるんですけど今の私って魔法薬の失敗によって生み出された姿なんですよ」

『おおう…』

『思ったより重い?』

「いえ、魔法薬を付与されたのは生まれる前だったので私自身はそこまで変に思ってないですねー

ですが一族に捨てられたので多分失敗作として扱われたんだと思いますよー」

『重すぎぃぃぃ!』

『軽い気持ちで聞いてすんませんした!』

「いえいえ、では時間的に次で最後の質問ですね[この世界ヘロニモについて詳しく教えてください]ふむふむ分かりました、私の知る範囲で教えましょう!」

そして彼女は教えた、この世界のことを、種族を、魔法を、機械の技術を

「あ、あと私達エルフは他の種族からはエロフって呼ばれてますね」

『ガタタッ』

『なんですと!?』

『理由は?』

「理由はですね、私達エルフの性質にあります

私達エルフは3大欲求の中で性欲と食欲がとても強いので」

『つまりヨカちゃんの世界に行ったら…グヘヘ』

『変態が居るぞ、焼却兵!焼却兵!』

『焼却、開始します!』

『ギャー!』

『ノリ良すぎて草www』

「さて、魔力の準備ができたので早速地球そちらに向かおうと思いますねー」

『きちゃぁぁぁ!』

『ちなみになんでその格好なの?』

「世界観の移動に体が耐えられるようにするためです!」

『ほうほう…なんで?』

『あれじゃね?無理やり来るから大気圏とかの問題を解決させるため』

『なるほど把握』

「では、向かいます!」

そうしてヨカは魔法を起動させた…その様子を見ていたエラは後にこう語ったそうだ

「ようやくあの子の笑顔を見ることができました…本当に良かった」と…

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