第40話 冒険者ギルドに登録
「君に関しては、今後、神殿は干渉しないそうだ。神殿に迷惑をかけなければ何をしてもかまわないとの事だよ」
アドリアンは、笑って言った。
マークウェルは、不満そうである。
「なんか、気持ち悪いくらいあっさり手放してくれるんだな」
「何を言ってるんだ? こちらには、まだリエンファ・ロイルがいる。
我が一族に迎えられた彼女は、君の暴走のストッパーになってくれると思ってるよ」
マークウェルは、思いきり顔を歪ませた。
「リェンファに変な姓をつけるな!! 人質にもするな!!」
「彼女のあの外見は、必ず祖神の血を引いてるだろう。まぁ、ロザリンデ件で彼女への監視の目は強くなるだろうがね」
アドリアンは、ロザリンデを見て言った。
ロザリンデは、下を向いていた。
「まぁ良いや。君も後、二年くらい大人しくしてれば、正騎士になれたのに。何かやりたいことでもあるのかい?」
「魔族退治なら出来るぜ。」
マークウェルは、堂々と言った。
アドリアンは、吹き出してしまった。
「魔族をかい? 凄いことをさらっと言うんだな。そんなに魔族退治がしたいなら冒険者ギルドにでも登録したら良いんじゃないのか? 付き合うぜ。
君の共通語の綴りは、ミミズの這った後みたいだったし、言葉も怪しいから」
マークウェルの顔が、カエルのように膨らんだ。
♦️
アルテア王国、冒険者ギルド__
「「なんで、俺がFランクビギナーなんだよ!!」」
マークウェルの大きな声がギルド内を木霊した。
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