第11話 神聖辰(シン)帝国
金家の当主も、村から無理やり
騒ぎ立てても、
暗殺の噂も囁かれたが、治療師から正式に病死の発表があった。
皇帝には、何人かの愛妾がいたが、家柄の良い妃は存在せずに、子供たちもみんな幼かった。
この国の事態に
自らは、摂政として国政を取ることになった。
神女、
将軍は、国の中枢を握る人物たちに、
将軍は、蓮花の異能の力を利用したのである。
そうして皇軍として二度、救世軍として一度出陣した。
一年もすると
魔族のアルゲイ族は、水に弱いことが分かったので、村々に水郷を造って守らせた。
堀を作っている間に、魔族が襲ってこないか見張り兼護りだ。
「
見張りから伝令が来た。
東の森に、数匹の魔族がブンブンと飛んでいた。
偵察だろうか。
数匹しかいない。
才能はあったのであろうか、軍に入ってすぐの出動が経験値になったのか。
今では刀の腕なら、階級関係なしに
息を殺し、森に潜んでいた。
アルゲイ族は、有翼種で鋭い爪を持って人の血をすすってくる。
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