第9話 李浩然(リー・ハオラン)との対決
今日は、取り巻きの子供ではなく、体格の良い二人の青年と一緒だ。
「おい!!
「そうだとも、だけどオレが戦うなんて一言も言ってない」
「卑怯だぞ!! 華々、婆様と奥に言ってろ!!」
珂英は、喚く。
それは、実行され、小刀の名手であるその男に蓮華は、目の前で婆様を奪われたのである。
「
「誰があんたなんかのそばに行くもんか!! あんたなんか大嫌い!!」
「気の強い娘だな。魔族の娘かもしれんのに、この村でその年までおいてやったことを父上に感謝できんのか?」
「感謝なら、川から私を拾ってくれた
そんな
「
そう言って、
「
「お前たちが、地主である父上の言うことを聞かないからだ。オレだってこんなやり方は好きじゃない。だがな……お前らは、所詮小作人なんだ。
特に
お前の父たちは、鍛冶職人だったが、一族の者はみな、流行り病で亡くなったり、外に使いに行って魔族に襲われたりして生き残ってるのは、お前一人だとか? お前は、父上のどんな役に立つというのだ?」
「地主様なんて知らねぇよ。俺は、都に行って
連れて行くぜ」
「そうか……お前が何処に行こうが勝手だが、その刀は今の戦いには無用の物だな。
そう言われて頷いた大男は、珂英の近くまで来て、持っていた
「おい!!」
「格闘で勝負だ」
「その手に乗るかよ!!」
珂英は思い切り、
「駄目だよ!! 珂英! もっと、頭を使って下から行かなきゃ!!」
簡単に転がされる
(くっそう~~!!
格闘術の術を知らない
それでも、必死に相手に食らい付いて行った。
日が暮れて、誰かの腹の虫が鳴いた。
それが合図のように
「約束だ。
「嫌だ!!
ボロボロの
「?」珂英は、直ぐにその正体を知ることができた。
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