第7話

さてさて、脳内に聞こえた声によると、ゴブリン達との友好を結んだ事により、進化させる事が出来ると言うが、、、、、


「あの、ちょっといいかな?」


「ガギャ(どうかしたのか?)」


「えっと、何故かよく分からないけど、君達と友好を結んだらしいんだ。それで君達をゴブリンから【ゴブリンソルジャー】【ゴブリンアーチャー】【ゴブリンファイター】に進化させる事が、僕に出来るらしいんだ」


「ギャッギャ(えっ!本当なのあんちゃん)」


「うん、、、、、でも、僕もこの恩恵に関しては、上手く使えるか分かんないけど、、、」


「ギャギィィ(それなら、俺で試してくれて構わないぜ)」


「えっ、良いの?もしかしたら失敗するかもしれないんだよ」


「ギィィ(失敗しても、死ぬわけじゃないだろ)」


「そりゃあ、そうだけどさ」


「ギャッグィィ(それなら、構わないさ。ほら、早く。あっ、【ゴブリンソルジャー】で頼むぜ)」


そんな簡単に受け入れていいのか、ゴブリン達よ。本人が良いって言うなら良いけど、、、、何だかなぁ、、



しかし、どうやって進化させればいいんだ?これが、ゲームなら簡単なんだけど



う~む、、、、、あっ、そうだ!!恩恵ギフトを盗賊に使った様に、言葉に出せばいいのかも。そうとなれば



「えー、、、君を【ゴブリンソルジャー】へ進化させる」


これで、出来ればいいな。ダメなら、別の案を試せば「ボンっ!!」、、、、、あれ?もしかして成功したの、、、、、これで?


突然、ゴブリンが煙に覆われ、、、煙が晴れると、そこには



肌は緑色で、ゴブリンのままだが、他はまるで人間見たいな格好の、全裸の好青年がいる


「こっ、、これは、、視界もいつもよりも高いな」

「ギャッギャ(あっ、、アンタなのかい)」

「ギャグゥゥゥ(お父ちゃん、カッコいい)」

「ああ、それに力が漲ってくる感じがするな」


流石に、全裸はまずいので



「え~、お話の最中、申し訳ないけど、これを身に着けてくれるとありがたい」


魔法鞄マジックバックの中から、大きめの布を出して、それを巻いてもらう。そうしてる間に、エリスに引っ張られ


「ちょっと、マルク!!あれが、ゴブリンなの」


「正確には【ゴブリンソルジャー】だね」


「それは、分かっているわ。でも、私達が前にあのバカの尻拭いをした時は、あんな姿じゃ、、、それに、言っている事も分かる様になるし」


そうなのだ、僕もそこが引っかかっている。何故なら、従来のゴブリンソルジャーは僕が進化させた者とは違い、ただ剣やら槍を使えるだけのはず。それが、こうも人間に近い存在になるなんて予想できなかったよ


「そんなに気にしなくても、良いんじゃない。それにさ、この姿ならさ、村や街にも入れそうだし」


「えっ、マルク。もしかして、ゴブリン達も一緒に連れて行く気なの?」


「あれ?ダメだった」


「別にダメとは言わないけど」マルクトフタリッキリガヨカッタノニ


「僕の恩恵ギフトで進化させた訳だからね。それに、レベルもどうしたら上がるのか検証したいし」


「分かったわ」


「ありがとう、エリス」



エリスとの話も終わり、他のゴブリンも進化して欲しいと言うので進化させようとした、その時、又もエリスが止めに入る


「マルク、少し待って」


「うん?どうしたのエリス」


「ほら、さっきのゴブリンを進化させらた、全裸だったじゃない」


「そうだね、それが?」


「それが?じゃないわよ!!もし、皆が皆、全裸だったらどうするのよ」


「あっ、、、」


「全くもう、、マルクは何処か抜けているんだから、、、、、それか、もしかして、、私以外の女の裸を見たいの」ハイライトオフ


これは、まずい


「嫌だなぁ、そんな事ある訳ないじゃないか。それに、見るとしてもエリス以上の女性はいないよ」ダキッ


ひぇぇぇぇ、、、これで、どうか収まって下さい、、神様仏様オナシャス



「そっ、そうよね、、マルクが【私】以外の女に興味を持つなんて、、ね♪もし、そうなったら、お母様直伝の【オハナシ】で、、、ふふっ」


怖いよぉぉ


エリスが落ち着きを取り戻すまで抱きしめて、やっと可愛いお目目に光が戻って来たので、他のゴブリン達にもどうするか聞いてみる



「それで、一応成功したみたいなので、君達も良ければ進化させようと思うんだけどどうする?」


「ギャッギャラ(それだったら、アタシは旦那の助けの為【ゴブリンアーチャー】で)」

「ギャギャギャ(はいは~い、私は【ゴブリンファイター】がいい)」

「ギャラッギャ(あ~、ずるいぞ。俺もそれがいいのに)」

「ギャギャッギャ(え~、私を助けてくれないの)」

「ギャッギャグ(うっ、、分かったよ。僕は【ゴブリンアーチャー】にする)」

「ギャッガ(えへへ、ありがとう)」

「ゴッギャギャ(俺は【ゴブリンファイター】にするか)」

「ギャッギャグ(それだったら、私は【ゴブリンソルジャー】にしようかしら)」


話し合いの結果


【ゴブリンソルジャー】になった方の嫁は【ゴブリンアーチャー】に。その娘は【ゴブリンファイター】へ


その娘を助けるため、もう一方の夫婦の息子が【ゴブリンアーチャー】。そして、父親が【ゴブリンファイター】、母親が【ゴブリンソルジャー】に決定する


それぞれ、先程と同じように告げ、進化をさせていく


その中で、驚いたのは【ゴブリンファイター】へ進化させた時だ。これ、触覚みたいな物があったら、某7つの玉を集める物語に出てくる、あの星人じゃないか


それを見て、やべ~~、、どうにかして、魔〇光〇砲を使わせてみたいな。そんな、馬鹿な考えをしてしまう。それに、あの服も作ってみたいな。そうすると、重りも付けた方が


そんな考えをブツブツと呟いていると


「マルク、少し良いかしら」


エリスに話しかけられる。あっ、因みにゴブリン達を進化させた時に、大きめの布を巻かせていたので、裸は見てないよ、、、本当だよぉ


「どうかしたの?」


「え~っとね、この件について、お父様に報告したいのだけど」


「えっ、、サンドル公爵に?、、、別に、報告するのは構わないけど、どうやって報告するの?」


「それなら、安心して。お父様に通信用の魔道具を持たされているから」


ふぇっ!!通信用の魔道具って


「えっ、エリスはサンドル公爵に了解を取っていたの?」


「別に、お父様の了解がなくても出てきたわよ。それに、お母様は早く捕まえなさいって言ってくれたし」


、、、、、ああ~、何となくその時の光景が目に浮かぶよ


「まあ、大丈夫ならいっか」


「それじゃあ、準備をするわ」


「りょ~かい」


懸念していた、エリスの実家のサンドル公爵家は大丈夫そうなので一安心。でも、サンドル公爵は僕と会う時、毎回、済まなそうな感じがしていたのは何故なんだろう?

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