第8話

「僕が先に真依ちゃんと写りたーい!」



「はぁ!?俺が先だろ!」




違った…。


全く、面倒くせぇ奴等だな。




「おい、カメラかせ。」



「うわっ!_は、はいっ!」




俺はカメラを持っていた新入りの男からヒョイッと奪い取ると、集団の中から子ども用の小さなテーブルを取り出した。




「どけ。テーブル使うぞ」



「アハッ!カメラ置く三脚持って来れば良かったね!」




凜人は俺の行動を察したのか、本来ならそれ・・に必要だった物を言う。




「お兄ちゃん?」



「真依はちょっと待ってろ」



「あぁ、なるほど!オメェ等、全体写真撮るってさ!」




バカの道弘でも分かったみたいだな。


真依はまだ良く分かってないらしいが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る