第4話
「あのね!じこしょうかいするの!」
「自己紹介ね、良いよ。カメラは回ってるかなー?」
「うん!」
真依は楽しそうにカメラを構えると、俺はさりげなく後ろに付いて、録画が出来ていることを確認した。
「大丈夫だ。」
「じゃぁ、自己紹介するね。
天翔副総長、
高校生二年生で、真依ちゃんが大好き! よろしくね!」
「えへへ。わたしもリンちゃんすきっ!」
「ありがとう。嬉しいなー!」
「─おい、俺の妹を口説いてんじゃねぇよ。殺すぞ」
「アハッ! もう目で殺しにかかってきてんじゃん!」
そんな会話から俺が凜人に手刀を入れると、凜人は軽やかにそれを受け止めた。
そんな攻防がしばし繰り広げられ、その早さは段々と上がっていった。
「あー!ケンカはめっなんだよ!」
「大丈夫だよ、真依ちゃん。
これは喧嘩じゃなくて、
「そうだな、戯れ合いだ。」
凜人は一見、爽やかなイケメンのなりと、王子様みたいなオーラに振る舞いをしているが、
その実、中身は魔王のように喧嘩が強く、女好きな面がある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます