第7話 ラスベガス

 その後はルート127→ルート373→US-95でラスベガス入り。

到着が夜で、きらびやかなネオンに圧倒されていたけれど。翌朝、窓の外には赤茶けた山々、砂漠に囲まれた街というのがよくわかる。


 滞在中はギャンブルも少々楽しみつつ。マイナーリーグ3Aの球場Cashman Fieldへ。まずは駐車場を探すのに迷ってしまった。しかも球場があるように見えないレンガ色の外壁。ギャンブルの街というイメージを崩さないための景観的な工夫だろうか。


 入場後すぐにチームショップへ。昨シーズンまでラスベガス・スターズというチーム名だったが、今期からは51’S(フィフティーワンズ)に変わり、たくさんのエイリアングッズがこちらを見て歓迎してくれた。


 コンコースの売店や食べ物は一般的だが、$4のケイジャンソーセージドッグがとても美味!


 プレイボール前には3塁側方向に日が沈み、西日の心配もない。夕日に映える山々のシルエット、球場で迎えるマジック・アワーは本当に美しい。


 試合中チェンジの合間に球場スタッフ数名が、ゴムバンドを使ってフィールドからボールやTシャツを飛ばし始めた。周囲のコドモ達に交じり、私もグローブ片手にボールを追いかけ、「8」と書かれたボールをゲット!


 交換所に持っていくと4月28日の観戦チケットを2枚プレゼントされた。しかし我々は次の街へ向かう旅の者、チケットをもらってくれそうな子ども連れのDadに譲った。するとそのDad、じつはシーズンチケッターだった。


 「でも大丈夫、ご近所さんに渡すから。Thanks!」


と言っていた。あのチケットは誰のもとに渡ったのかな・・・。


 街やファンを見ていてもベースボールという雰囲気の少ない、というかあまり注目されていない様子。エリア51が近いこともあり、チームマスコットのコスモという宇宙人が観戦を盛り上げてくれた。


 しかし。野球観戦のためにラスベガスへ来るビジターってそんなにいないよね〜。

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