第5話 走るモーターショー

 4月16日バンクーバーを出発、国境を超えてシアトルへ。数日間、相棒の友人宅でお世話になりマリナーズの応援へ。


 その後は西海岸の大動脈I-5(インターステートハイウェイ5号線)を南下、森林に囲まれたオレゴン州を走行中の第一声。


 「なんて広いんだ・・・」


 地図を見ながら実際に進んだ距離のなんと短いことか!


 手書きナンバーの車が通り過ぎてゆく。ウインカーを消し忘れている車も多かったな。オンボロすぎて車冥利につきるほどの、そもそもナンバープレートがないものまで当たり前のように存在している。


 アウトドアが盛んなお国柄、RV(SUV)車も多い。大きい犬顔のコンボイ、2Kサイズのトレーラーハウス。ハーレーダビッドソンと美女。


 大自然の中のハイウェイ。日中でもヘッドライトをONにして走る。

安全のために自分の存在をアピールしつつ、遠くにいる車のことも早く気がつく。


 日本によくあるハザードランプやパッシングなどの合図は必要ない。ここでは「威嚇」を意味するそう。命の保証はないから、絶対しないようにと言われていた。

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