ガラスの天井


 ただ、底知れぬ怒りがいた。空をふさぐ大いなる天井。閉じ込められた。そんな気分であった。


 冗談じゃない。ガラス如きが、世界をふさぐなど断じて許せぬ。


 空をのぼるに比して増していった想い。果ての見えぬ広大な大地への未知の誘惑。

 夜に輝くは文明の灯火。それは小国のものと思わしき光もあれば、大文明の大河とおもわしきものもあった。

 朝になれば、雄大な大地が姿をさらす。あまりに高度が高すぎるが故にその景色は精々色を判別するくらいなのだが、その景色を捉えた愉悦ゆえつが我が身に満ちる。

 あの緑の一体はおそらく鬱蒼うっそうとした密林だろう。昨夜、文明の光は見えなかった。

 見事に陸と海とが入り組んでいるあの地形は光の大河で満ちていた。大河文明を思わせる。

 茶色の大地は砂漠か、はたまた岩の荒野か。苛烈かれつなマグマ溜まりのようなものがその中央に伺える。しかし、ここから見えるのであれば、それはとんでもない大きさである。

 そして彼方へと広がる大海。いや、もしかすると壮大な湖なのかも知れない。あの水面みなもの下にも文明があるのだろう。世闇に輝く光は、なにも陸の特権ではなかった。確かにあそこにも文明の光があった。


 こうしてみると、雲というのはいかに邪魔か。大地が伺えない場所ももちろん多々あるのだった。


 闘神と目下の大地との距離。それはおよそ50万キロである。時速1000kmのスピードで45時間上昇。それだけでは4万5千キロしか上昇できないのだが、いっとき時速10万キロで上昇し続けていた時間があったため、その時間で到達できたのだった。

 月と地球との距離がおよそ40万キロである。故に、夜空の月を眺めるがごとく、目下の景色は見えていた。


 夜に輝く光。それが巨大な生物の発光である可能性もあった。そうと思えば、山にふんした生き物もいるのかも知れない。あの羊飼いの言葉の意味が今ではよく分かる。世界の広さにただただ、魅了されてしまう。

 ならば、その上はどうなっているのだろうか。いかなる不可思議が、私を待っているのだろうか。

 しかし、その上は閉ざされていた。

 この世界に感じた、純粋な想いをあざ笑うかのように、寒い青色に染まりゆく天井は私の心を裏切った。

 張りぼての空、水槽すいそうのごときガラス。この世界は何者かに飼われているのだろうか。

 ふざけるのも大概たいがいにしてほしい。


 空を落としてやる。


 握り拳を構える。怒涛どとうの如く拳にたまるエネルギー。そして、一閃いっせん


 しかし、空はびくともしなかった。揺れもしなければ、響くこともない。まして割れることもなければ、へこみもしなかった。


 囚われの身。

 平面世界に閉じ込められた。そんな観念に身の毛がよだつ。


 俺の力はこんなものではないはずだ。

 限界は未だ見えず。

 再度力を拳にこめる。拳に力をのらせるために、腰をひねる。足場がない為、天井を殴りつけると同時に大気を踏みつけなければならない。そのためにひざは曲げる。


 まだだ。まだまだ、力をのせろ。


 闘神の髪。その黒髪の、一本一本が、紅色くれないいろに一本、また、一本と輝き出す。その輝きは光の加減でこうちゃ色にも輝き、ただ、くれない一色に染まるわけではなかった。そして、33本目が輝き出す頃。その圧倒的なエネルギーが拳から繰り出される。


 天は割れなかった。


 天変地異かのような衝撃音と共に、殴りつけたその部分だけが、どろりと溶けるだけであった。そして、すぐに何もなかったかのようにむなしく元に戻っていった。


 しかし、神はそれごときで諦めない。むしろ怒りがただ、満ちるだけだった。

 そして、この日、この世界の何者をもはばんできた世界の天井は、初めて1人の男の自由を許すのだった。


 怒髪天。


 力のギアがガガガと上がる。上がり続ける。しかし、そのギアの具合が途端にどうでもよくなる瞬間。そんな瞬間が訪れようとは思わなかった。


 ふっと体が軽くなる。


 髪の色は、いつのまにか、黒からきらめくくれない一色へと様変わりしていた。

 そして、瞳の奥にはくれないの、その光がこれまた燦然さんぜんと輝いている。


 まるで、貴公子かのような相貌そうぼうおおあわてだったのはタキシード君であった。

 すぐさまタキシード君はエースパイロット仕様から、黒シャツ黒ズボン仕様に変身。戦闘モードであるからして、まず、タキシードフォームは似合わないと判断。今、自分に求められているのは、仕事に気だるげな感じの男が仕方なく、されど怒りをこめて戦う。そんな塩梅。だがしかし、気品は保ちつつである。と、タキシード君は勝手に解釈。


 シンプルな装いの中に品格を。


 ネクタイはいらない。たぶん。主人はネクタイが嫌い。

 黒シャツの第一ボタンは開ける。これは必須。でも第二ボタンはだめ。下品。

 そでは腕まくり。うん。バランスがいい。

 シャツのすそはズボンにin!体のラインはスタイリッシュに!

 そして、ベルトはシンプルに黒。でも黒一色だと全体的にのっぺりだから、金具は銀でメリハリをつける。

 もちろんくつはベルトの色に合わせて黒。磨かれてはいるが、それが目につくことはない丁度いい仕上がりで。

 チャームポイントはシャツのボタンと胸元の黒薔薇くろばらのブローチ。素材はブラックダイヤモンド。最高級仕様なり。そして、そのひかえめに輝く黒色の宝石は、主人のきらめくこうはつの色を反射してるかのように、しばしくれないきらめく仕様。否、これは演出!


 高笑いするタキシード君。


 ちなみにブラックダイヤモンドだけではない。全ての素材が高級仕様。やりたい放題である。


 絶頂!絶頂!有頂天!なんて素晴らしき我がセンス!ああ、これで主人が気だるげに一服してくれたら映えること間違いないのになぁ...ん?


 さなか、タキシードが気づいたある違和感。胸ポケットのふくらみ。そこには何もなかったはずだったのだが...いつからか、それはそこに存在した。


 突如、轟音ごうおんが鳴り響く。遥か遠くの大地まで届くであろうその音は、天が割れたことを意味していた。


 それに驚くはタキシード君。もはや先ほどの気づきなどすっかり忘れてしまっていた。もちろん当然、スマホ君もジッポーちゃんも愕然がくぜんとしていた。

 そして、スマホ君は、先の出来事をしかと、記録。

 その映像は、不出来なCGと見分けがつかないほど呆気あっけない。


 ゆるく、みぎひじを引く闘神。そして、一閃いっせん。ただ、いつ拳を繰り出したのかが全くわからない。気がつけば、コツンと、天井に拳を押し当てている格好。それなのに、ガラスの天井はバキッ!と音を立て、瞬時に割れた。うなる大気。瞬く間にひび割れる空。

 スマホ君たちは、タキシード君のポケットの内側、そして闘神の側にいるからいいものの、ちょっとでも気を抜いて1人外へ出ていたならば、瞬く間に彼方へと飛ばされていたことであろう。それでも離れ離れになるかというと、多分そんなことにはならない気がするというか、いつでも主人の元に戻れる感覚がある元所持品ズではあったが、ただ、目の前で起こった非現実的な力に対し意識はふわふわとただようばかりであった。


 びきびきとうなりながらも、ガラスの天井が修復されて行く。


 けれども、意に返さず、時折、目に見えぬ一閃を放ちながら天井を破壊し、上へ上へと闘神は進む。あたりは何者の存在も許さぬほどの高温が渦巻いている。しかし、なんら影響はなかった。それは元所持品ズにしても同じであった。


 天のガラスは自己修復を試みてはいるが、もはや、闘神の破壊に追いつくことはない。けれども、致命的にその存在が破壊されいるといった訳ではなかった。その具合から見るに闘神が殴りつけるのをやめれば、途端に元通りとなることだろう。しかし、そんなことは闘神にはどうでも良かった。このガラスの上に、何があるのか、何が待ち受けているのか。それだけが、ただ、彼の興味であり、希望であった。

 そして、ついに到達する。


 天上。そこはただ、何もない。真っ暗な空間であった。


 天を突き破り、そのままの勢いで宙に放り出された体は、全ての力を切るとただ、下へと落ちていった。

 先ほどまで空を支えていたガラスにゴトンと落ちる。明確な重力というのが、いまだこの身に健在した。


 ここは私の知る宇宙ではない。


 頭上には、ただ闇の世界が広がる。それだけの空間。星など当然ない。吸い込まれそうな闇。ぺりぺりとあの闇をがせやしないか、ふとそう思う。しかし、空をつかむような気分が押し寄せるだけであった。


 足元の、ガラスの床は、どこまでも広がっていた。やはり終わりが見えない。ただ平たく続く。一切の丸みはうかがえない。

 その透明なガラス越しに目下の世界が広がって見えた。不思議なことに、ガラスの中の輝き、今は朝だろうから青空を模した光が、視界を邪魔するということはなかった。ただただ、クリアに世界を見渡すことができた。どことなくそれが美しく感じられてしまった。


 少なくとも、この大地は、自転しているわけでも、公転しているわけでもないようだ。おそらく、もっと上へ行き、この大地の重力圏を脱すれば無重力も味わえることだろう。地上にいたころと比べて、体は軽くなっていた。


 問題はどこまでも平らに広がり続ける世界であった。


 この世界に端はあるのだろうか。いや、そもそも、どこから始まっている世界なのだろうか。


「世界の中心」


 あの男の言葉は随分ずいぶんと厄介な問題なのかも知れない。

 この層状のようなていを成す世界が果てしなく、そして恐ろしく思えた。


「ずいぶんと遠くへ来てしまったみたいだ。我ながら馬鹿だ。今になって後悔してやがる。」


 ふと口をついてしまった言葉に笑うが、力なく。もう二度と会えないであろう人の顔が頭に浮かぶ。

 失踪しっそうという具合だろうな。迷惑をかけるというわけだ。まあ、仕事という仕事はやり切ったのだから、良いだろう。責められるいわれれはない。

 吹っ切れようとするが、それでもガラスの床にべたりと座るしかなかった。

 胸元を探る。いつもの馴染みの動作。至高の一服のためのその所作は裏切られるはずであった。


 しかし、事態は彼に微笑む。


 シャツの胸ポケットには、その内側には、あのたばこが一本。たった一本。されど一本、しまわれていたのだった。


 すぐさま火をつける。変わらない味、いつものそれ。


 深いため息をついた。


 煙がまっすぐ広がっていく。


 やっぱりお前だ。お前が一番うまい。


 ただ、満たされて満ちていった。




 いつからいたのだろう。この世界に降り立って、そしてすぐに決別することとなったお前は、いつ戻ってきた。あの時、ポケットにしまい込んだはずはない。タキシード君がゴミとなったお前をしまいこむはずがない。それだけは絶対に、意地でもタキシード君が許してくれない気がする。であれば、あの場でお前を大地に置き去りにしたのは確かだ。

 何かのタイミングで、我が元に帰還したのか。

 果たしてそのタイミングとは何か、一番は時間というやつだろう。もし、ガラスの天井を壊したことがそのタイミングであるのなら、今日以降俺は空を壊しまくるが、やはり、しっくりくるのは、このたばこは時間をかけて復活するという仮説だ。

 そもそも、所持品は永久不滅であるとあの石板に記載されていたのだ、このたばこが消耗品であるはずがない。復活するのだ。


 ふと、ガラスの床に置かれた吸い殻に目がゆく。火を消したそれは、ひしゃげている。

 そして、いつのまにか、まじまじとそれに見入ってしまった自分がいた。それは、その吸い殻がわずかにジリジリと動く様を見てしまったからであった。


 吸い殻がジリジリと向かう方角。それは、闘神の元へ向かう歩みではない。闘神が座る位置とは全く別の方角へ向けて、ジリジリと動く歩みであった。


 突如、いや、それは当然よぎるはずの予感。


 あの方角に失われしたばこがあるのだとしたら...


 いや!そうに違いない!残りの19本のピース・ロイヤル!奴らが俺を待っている!お前は、仲間の元へジリジリと動いているのか!そうか!そうか!そういうことか!


 この時、一つの超大国、そして、いくつかの列強諸国、または魔境に秘境。ならびにそれを取り巻く者どもの運命が、不条理に定まったのであった。




 闘神が失った、このたばこ。箱にはピース・ロイヤルと印字されているのであるが、タバコ一本一本には、ロイヤルという文字が印字され、ピースの文字は印字されていない。もし、「Peace」、つまり「平和」の文字が印字されていたならば、少なくとも運命は違う道を辿たどったことだろう。しかし、そうはいかなかったのだ。たばこに印字された「Royal」、つまり「高貴なる」または「王」と訳される文字。これが、大問題。

 そして、このたばこの芳醇ほうじゅんな香り。それは瞬く間に、その場に居合わせたこの世界の者どもを酔わせる甘美な神の香り。かつ、このたばこが闘神の所持品であるが故に起こる問題。


 このたばこを扱えるのは、世界で闘神ただ一人。


 つまりそれは、誰もそのたばこに火をつけられず、もっと言えば、何人もそのたばこを傷つけることもできなければ、汚すこともできない不変不動の権威の象徴。

 そして学者にとっては垂涎すいぜんものの理想の研究物質、剛体とも言っては過言ではない代物しろもの

 加えて、そういういわくの品だからこそささやかれる迷信の数々。それらが、魑魅ちみ魍魎もうりょうの欲望にさらされて、もはや後戻りはできぬところまで歴史は来ていたのだった。


 もうすぐその事実を知り、唖然あぜんと立ち尽くすことになる闘神であったが、今はとても呑気のんきであった。彼はいま、吸い殻が動く方角へ向かう前に、どれほどの時間が経てばこの吸い殻が復活するのかを検証している最中であった。

 たばこが吸い殻と化してからすでにスマホ君の示す時間で5時間が経過していた。ちなみに、今の日時は神歴0年2日5時32分15秒である。

 闘神がこの大地に降り立ったその日を基準に日時が刻まれているのであった。

 後に、これは偉大なる世界の基準の一つとなるのだが、それは、今を生きる者からすれば、ただ間抜けに見えるばかりであった。


 これは、後に情報神と化すスマホ君の偉大な功績の一つとして、歴史家の総意を得るものとなる。


 この日を境に我らは絶対的な拠り所を見出すことを許されたのだ。そして、その日を私は目撃した。

 -冒険家 カールツ・クラッセ・ジャンバルジャック-


 ただ、時間が過ぎて行く。10時間経とうとも、一向に吸い殻は復活することはなかった。しかし、もし復活が時間準拠であれば、たばこの復活は2日以内。つまり60時間以内に起こるものと思われた。それ自体には希望が持てるのだが、精神の磨耗まもうは激しかった。早く吸いたい。再び吸えると分かったせいで、吸えない今に身が焦がれる。


 何か他のことを考えて気を紛らわすしかない。例えば、石板の他の選択肢についてである。

 私が選ばなかった他の神々は今この世界にいるのだろうか。もしいるなら兆候というのがあるはずだ。情報神は確実にいない。いれば、その権能により、私にも空間スクリーンが配布されているはずである。次に仙神もいないように思われる。仙気というのがどういうものかはわからないが、もし、仙神が降臨しているのなら、世界の法則は大きく変わり、それが常識となっているはずである。そういったことは、些細ささいなことから把握できるようなものだが、先の羊飼いや鳥たちの言葉の端からそのような気配は伺えなかった。

 人神もいないだろう。いや、どうだろうか。あの神は凄まじく勢力を広げるのだろうが、もしこの世界が無限に広がる平面世界であると仮定するならば、逆に出会えることが奇跡であるとも思える。無限に広がる世界に対し有限の人材をどう用いようとも、完全なる布教というのは、いつまでも達成されるわけがないのだ。

 故にいつまでも人神、そしてそれに連なる使徒や天軍と出会わないこともあり得る。


 この世界は大いなる箱庭か、それとも終わりなき無限世界か。


 その他の神。陸海空の神々、剣神、魔神、戦神の6神は存在したとしても、局所的にしか活動できない。情報神や仙神、人神のように活動の領域に限界がない神々とは訳が違う。この世界が有限の箱庭でもない限り、遭遇そうぐうするのは奇跡の中の奇跡であろう。その神との距離が、銀河間の距離である可能性もあれば、宇宙の直径ほど離れている可能性もあるのだ。そして、その規模すら砂つぶ程度としか思えないほどに離れている場合も考えられる。終いには、その尺度すらも、とるに足らないほど巨大なスケールで神々が世界に点在している可能性だってあるのだ。そうであるならば、出会えるわけもない。




 世界の広さを無限と思えば、我らの価値はあまりに無意味。我らはいつまでも井の中のかわず

 さて、今、我の目の前にひざまずくこの巨人は小人こびとであろうか。 

 -征服者 羅王林-




 20時間が経過した。


 すっと、吸い殻が消えて行く


 これだ...きた、きたぞ!やっときた!


 目の前の吸い殻が消え去ると同時。胸ポケットにピース・ロイヤルのたばこが一本しまわれていた。


 嬉しかった。されど、一日一本。


 沸々ふつふつと怒りがく。


 冗談じゃない。


 腰を上げる。方角は定まっている。


 せめて一日一箱。


 当面の目標が決まる。


 残り19本の消えたたばこを求めて、今、闘神の髪が紅一色に染まる。そして、20時間越しの一服。


 それを吸い切った後、遥か彼方の目的地へ向けて、彼は超常の速度で天上をかけて行くのであった。


 闘神がこの世界に降り立つ前、あの石板が出現した空間で、光と共に目の前で消え去った19本のたばこ。それはこの世界の各地に散り、そして、その各地でそれを求め盛んに争いが起こった。およそ1万5000年ほど前に起こったことである。

 それは、どこまで行っても、ただのたばこでしかないはずなのだが、価値とはかくも不可思議な生き物である。




 ただ、この出来事も、果てなき大地からすれば、砂つぶの一つ。いや、認識するにも値しない小さき領域の矮小なる争いでしかない。その中でいったい誰が特別となれようか。 

 -星読みの巨人-



 闘神ヤニカス戦記 ーロイヤル編ー 始動


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る