【受験生・受験生の親必見】50以上の資格試験に合格してみた

【受験生・受験生の親必見】50以上の資格試験に合格してみた

 私、50以上の資格試験に合格しているんです。

 と言っても、難しいものはそれほど多くなくて、ほとんどは誰でも取れるようなものばかりなのですが、私の経験談が少しでも受験生や資格試験合格を目指している方の参考になればと思います。


 なお、受験にあたっては、『合格点ギリギリで合格できるように心がける』というルールで、勉強時間を必要最小限としています。

 なぜそうしているのかというと、受験の勘を鍛えるためなんです。 練習問題や過去問を見た際に、どれだけ勉強すれば合格できるかを見積もり、適切な学習戦略を立てることが重要だと考えているからです。

 最高点で合格しても、ギリギリで合格しても、合格には変わりはありません。 時間をかけ続ければ、いつか合格できるでしょうけども、それでは受験戦略の正しさを確認できませんから、あえてギリギリでの合格を目指しているのです。



【受験は戦略で決まる】


 これから受験を控えている学生さんに覚えていただきたいのは、『受験は戦略で決まる』ということです。

 似たような言葉に『戦術』というものがあります。 これも非常に重要ですが、『戦術』と『戦略』は似ているようで大きく異なります。


 『戦術』とは、実戦での戦い方そのものです。 受験で言えば、学習方法や当日の振る舞いなどです。 いかに効率よく学習し、当日に結果が出せるかは『戦術』で決まります。

 『戦略』とは、現状を分析し、どのように勝利条件を達成できるかの道筋を考えるものです。 例えば、高い山に登ろうとした場合、登山ルートの確認、日数の見積もり、必要となる装備の確認などを指します。 受験の場合は、志望校の選定、受験科目の選択、学習に必要な参考書・問題集の選定、受験までの学習プランなどが該当するでしょう。

 『戦術』も大事ですが、それだけだと勝てません。 勉強をしても成績が上がらない場合は『戦略』を間違えている可能性が高いです。


 よって、受験戦略は極めて重要です。 昔の兵法家は言いました『勝敗は戦う前に決まっている』と。

 一応言っておきますが、学生の皆様はギリギリで合格しようとしてはいけません。 余裕で合格できることを目指しましょう。 ギリギリだと精神的にも辛いですからね。


 正しい『戦略』を立てるのは非常に難しいです。 豊富な情報が必要になるためです。

 一番簡単な方法は、塾に頼ることです。 塾を選ぶ際、自分の状況を説明し、志望校合格への具体的なロードマップの提示を求めます。 いくつかの塾を比較し、最も具体的で実現可能性が高そうな所を選べばよいでしょう。

 ちなみに、大手の塾でも、まともに答えられないことが多々あるようです。 名前だけで判断しないように気をつけましょう。



【参考書】


 参考書の優先順位は、『過去問題集』『想定問題集』『テキスト』の順となります。


 『過去問題集』が最優先となる理由は、一般的に試験の出題傾向はあまり変化しないためです。

 問題を作成する側としては、合格率の変動が大きくならないようにしたいのです。 例えば、去年の合格点が年によって50点だったり、90点だったりしたらどうでしょうか。 あきらかに問題の作り方が間違ってますよね。

 このようにならないよう、ある程度のテンプレートがあって、少しづつ変化させることで大体の想定合格点や想定合格者数をコントロールしています。 なので『過去問題集』をやり込むことで問題のパターンを覚えることができるのです。


 私が受験した資格試験の中で、最も合格率の変動が大きかったのは『日商簿記』でした。

 2級に合格しているのですが、合格率が10%未満の回もあれば、30%以上の回もあるという、運の要素が大きい試験でした。 私は運悪くワースト2位の回に当たったのですが、もう別次元でした。


 このような試験では『過去問題集』は役に立ちません。 毎回レベルが変動しますからね。

 『想定問題集』の出番となりますが、これも選び方が難しい。 試験のレベルより高い問題が揃っているものを選びます。 『日商簿記』であれば、多くの人が使っているであろう資格学校『TAC』の問題集はダメです。平均的な試験と同じか少し優しいレベルの問題ばかりだからです。 運悪く高難易度回に当たったら対応できません。 私は『ネットスクール』の問題集で合格しました。この問題集は引っ掛け問題が多く、レベルも高めでした(現在も同じかは分かりません)。


 『テキスト』ですが、使い所は『問題集を解いて、分からない解説や用語が出てきたとき』です。 それ以外は使わなくて良いです。 テキストを読む時間があれば一問でも多く、問題を解いきましょう。

 資格試験の中には『テキスト』しか用意されていないものがあるので、こういう場合は自分だったらどこを出すかと想像するように読んでいます。



【出題者の気持ちを考える】


 『過去問題集』があれば、出題者がどのような考えでその問題を作ったのかを考えてみましょう。

 例えば、数学であれば、『この公式の意味をちゃんと分かってますか?』を確認したいのだろうなとか、そういう視点で考えれば良いです。

 考えさせる問題は、必ずポイントがあるのです。 そこを押さえることが重要です。



【できるようになるまでやる】


 問題集を解いたとき、正解率が低くて落ち込んだり、意外とできていて有頂天になったりするものです。

 ですが、結果を見て一喜一憂するのは止めましょう。


 要は本試験で合格点を取れば良いだけです。

 練習で出来なかったとしても問題ありませんし、むしろ自分ができないところを可視化できたことを喜ぶべきです。

 思ったより出来ていた場合、それは満点ですか? 満点なら完全理解と言えそうですが、そうでないなら、その少しの出来なかった問題こそが合格と不合格を決めるポイントかもしれません。


 つまり、出来なかった問題は、できるようになるまで何度も繰り返すことで完全にマスターする必要があります。

 ただし、戦略として苦手な分野をあえて捨てて、得意な分野で確実に点を取るといった場合もあります。


 ――


 以上が、私の学習方法です。

 少しでも皆様のお役に立てれば良いのですが。


 『他にもこういう勉強方法があるよ』等があれば、コメントをいただけると嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【受験生・受験生の親必見】50以上の資格試験に合格してみた @keionpu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画