第3話

「あー俺、こんなに幸せでええんかなぁ?って、幸せすぎて怖くなるんよなぁ…。」



「ふーん、そんなに思ってくれてありがとね。」



無邪気だなぁ…、なんて思う私に遼太はさらに無邪気になって



「あぁ…っ、なんか俺怖くなってきたから"大丈夫やで、怖くないで"の、ちゅーしてやぁ…?」


なんて、子どもみたいなことを言ってきた。




「遼太、今したばっかりでしょう?ほら、ご飯食べよう?」



「ええ…何でそんな事言うん?やーやぁ、足りへん、むんんん……っ、もっとしたい、やーやぁ、ちゅーしてやぁ…っ、」



駄々っ子になったらもう手が付けらんない。



「もう俺の事きらいなん…?いやや。バイトも学校も辞めるで?ええの?頑張らへんくてもええの?俺が辞めたら"頑張ったねのちゅー"一生できへんくなるで?」



ほら。こうやって可愛く、あざとく甘えてくる。



「そんな事言ってないでしょ…、ほら、わがまま言わないのっ。」



「へええ―…ええんやね?」



「うん、もういいからほら、ご飯かお風呂っ。また直ぐ眠くなっちゃうでしょう?」



「なぁなぁ…えっちは一人でできるけど、ちゅーは一人でできへんで…─?」



「――…っちょ!っ何言ってんのっ、」



そんな事言われたら…したくなっちゃうじゃん。

そっと目を伏せて遼太を受け入れようとしたけど…

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