第2話

「ぎゅーっ!つかまえたでえぇっ!!」



モフっと私に抱き着いてきてしっぽをブンブン振り回してる。か、可愛い…。




「なぁなぁ、俺 今日頑張ったで?ん、んーっ、シてやぁ…。」




口を尖らせて、大好きなちゅーを求めてくる。



「まだ今日の分の"頑張ったね"貰ってへんもん、お利口さんって、いいこいいこってしてやぁ…。」




「んもう、仕方ないなぁ。…ほら、おいで?」


顔を近づけてそっと唇を重ねると遼太はトロンとした瞳で私見つめてくる。


くっきりとした二重に、伏せた時の長く綺麗なまつ毛が色っぽい。



「ん―…好き、気持ちいい…大好きやで……っ、んぁ、もっと、もっとぉ……足りへん…なぁもっと―…いいこいいこしてやぁ…。」



ちゅーしながら吐息混じりに求めてくる遼太。

ツイストパーマがかかったフワフワのその髪にそっと手を乗せて、いいこいいこって撫でてあげると満足そうに微笑んだ。




はぁはぁと、息を整えながら自分でも顔が熱くなってるのがわかった。



「へへっ…、頑張って良かったわ。俺、いつもこの為に頑張ってん。…俺さー、お前のこと大好きやし、大好きなお前とちゅーするとめっちゃ幸せやねんなぁ。」



「――っ、あそ、ありがとっ、」



素直じゃない私とは正反対でいつも思ってる事を素直に口に出してくれる。いい事も、悪いことも全部。

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