足りへん、

第1話

高校卒業後、東北から大阪の専門学校に進んだ。

保育士になりたくて必死な毎日だった私。


知らない土地でバイトするのも本当に緊張してた。

知り合いもそんなに居なくて、バイト先でも何年も孤立してたと思う。








そんな時、何の迷いもなく私の壁をぶち壊して来たのが―…




「たっだいまぁーっ!ちかれたぁ…」



「おかえりなさい、お疲れ様。」



満面笑みで疲れてる…遼太りょうた

遼太は大学生で21歳。

私は今月の8月で29歳になる。



"歳なんて関係ないで?"

"俺、お姉さんが好きやし"



そう言って、遼太の告白に渋る私を優しく包み込んでくれた。



本当に頼れる人だなって思ってた。

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