第2話

きゅるきゅる…



「……。」



「…っ!」



たまに忘れるけど今は昼休み。



場所は三年生の教室。



制服を返すことばかり考えていた私は、ご飯も食べずにここへ来ていた。



緊張が少しほぐれた頃、私の身体は空腹を思い出したのだ。





「か、帰ります…。」


お弁当、教室だし。


そうだ優花。


優花の所にも行かなきゃだ。




「わかった。」



「うん、ごめんね。…ま、また…ね。」



「うん。」



"またね"という言葉がこんなにも嬉しいなんて。


携帯を取り出して、連絡先を交換した。



周りの人達がずっと見ている中で─…。

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