第10話

「ったくコイツらときたら…… 」

出雲が舌打ちした。

「静かになっていいよ」

壮真はあっさりと返した。

壮真には中学生の時に付き合っていた女の子がいた。

だが僅か2ヶ月しか持たなかった。

理由は母親が目が見えない事である。

「ゴメンね。お母さんが反対したから」

そう言って突然交際はストップした。

壮真はショックを受けた。

それからは誰とも付き合っていない。

バスケに熱中するだけだ。

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